お金を稼ぐことは下品で卑しい行為なのか?


キングコング西野が語る「お金を稼ぐ」とは、どういうことか?
 

5月24日に文庫本『新・魔法のコンパス』が出ます。
文庫本といっても、「昔書いた本の小っちゃい版」というわけではなくて、最初から最後まで全て書き直しました。
対象年齢を「小学生高学年以上」とした『お金』と『広告(集客)』の本です。
Kindleだと第1章が無料で読めるらしいので、それならば、ここ(ブログ)でも第1章を無料で読めるようにします。

第1章は、夢を叶える(挑戦を続ける)上で、とってもとっても大切な『お金』の話です。
このことは学校では教えてもらえないので、お父さんお母さんは、どうかお子さんに読ませてあげてください。

昨日、『夢を叶える上で、とっても大切な【お金】のルール』を公開したら、とても評判が良かったので、今日はその続きです。


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たくさんシェアされたら、続きを出します。

それでは、どうぞ。


第1章『お金』
「お金を稼ぐ」とは、何か?


ボクたち日本人は「お金」の教育を一切受けてこなかったから、お金に関する知識が乏しい。
いや、絶望的に乏しい。もうホント、終わってる。

唯一、お金に関する情報をボクらに提供してくれるのは「テレビ」なんだけど、しかし「テレビ」から流れてくるのは、詐欺やら脱税やら、なんだか悪いことをしてお金を儲けている事件ばっかり。
おかげで、ボクたち日本人はすっかり「お金儲け=悪いこと」という印象を持っちゃった。

質素倹約こそが日本人の美徳で、今日も「お金を稼いでいる人」が叩かれて、お金を稼ぐことは下品で、卑しい行為となっている。

たしかに、テレビで取り上げられる成金って、やたらと札束をチラつかせるし、下品だし、ファッションから自宅の内装から、地獄的にダサイもんね。 
ああいう人間にはなりたくない。

ただ、そこはキチンと分けて考えなくちゃいけなくて、下品なのは「その人」であって、「お金を稼ぐ」という行為じゃない。

と言っても、「お金を稼ぐ=汚い」とすでに思い込んじゃっていたら、「分けて考えろ」と言われても、ちょっと難しいよね。
 まずは、「お金稼ぎ」のネガティブなイメージを取り払うことから始めたほうが良さそうだ。


▼お金を稼ぐことって、良いことなの? 悪いことなの?



たとえば、この星にボクとキミしかいないとする。
ボクは「1万円」を持っていて、キミは1円も持っていない。
この段階では、この星の富は「1万円」だ。

そして、ある日。
「1万円」が欲しくなったキミは「1万円分の価値がある洋服」を作る。

ボクが、その洋服を「1万円」で買う。

すると、キミの手元には「1万円」が入り、ボクの手元には「1万円分の価値がある洋服」が入る。

こうして、キミが「1万円」を稼いでくれたおかげで、この星の富は「2万円」に増え、この星は豊かになった。

ちょっと見えてきたかな?

「お金を稼ぐ」という行為は、このように「誰かから富を奪う」ということじゃなくて、「みんなの富を増やす」ということなんだ。

ここで、あらためてキミに聞きたいんだけど、お金を稼ぐことは汚いことかな?
…別の言葉で、聞こうか。

たくさんの人を豊かにすることは汚いことかな?




【まとめ】
▼成金が下品なのは「人」であって、「お金を稼ぐ」行為ではない。
▼「お金を稼ぐ」というのは「誰かから富を奪う」ということでなく、「みんなの富を増やす」ということ。



1. 2.


西野亮廣最新刊『魔法のコンパス』より
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……こういったことは、学校では教えてくれない話なのですが、子供の未来を本気で想うのなら、大人は、最低限、これぐらいのことは子供に教えてあげるべきだと僕は思います。


『新・魔法のコンパス』の第1章「お金」は、まだまだ続きます。

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