近畿大学卒業式
キングコング西野亮廣のスピーチ『世の中に失敗など存在しない』全文①
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-西野登場-

会場
(拍手)

西野
「どうもどうも。えっと、あの…皆さんはこれから社会に出られるわけですけども、社会に出たらコミュニケーションというものが、より大切になってくることは想像に難くないと思います。
んでもって、コミュニケーションの鍵は『相手が求めているリアクションをすることだ』ということも、もうお分かりだと思います」


西野
「でね、今、僕が出る前にオープニング映像が流れました。
もう『スーパースターが出てくるぞ!』といった雰囲気たっぷりの煽り映像です。
あの映像を作られた方が、映像終了後に求めているものは『スーパースターの登場』で、私は、自分がスーパースターでないことは百も承知ですが、でも、そこは社会人として大切なコミュニケーションです。

私、それはそれは皆様に申し訳ないと思いながらも、スーパースターのごとく、堂々と舞台袖から出てきましたよ。
スーパースターが出てくるような映像が流れ、
スーパースターのような振る舞いで西野が登場し、そして、あなた方は……
パラパラの拍手を送った」

会場
(笑)

西野
「それでいいのか?という話です。
あなた方には二つの選択肢があった。
1つは、キングコング西野をパラパラの拍手で迎える。もう1つは、男は野太い声を出し、女は黄色い声を上げ、大歓声でキングコング西野を迎える」

会場
(笑)

西野
「どちらでも構いません。皆さんの人生ですから、皆さんの好きなようにされるのがいいと思います。
あ、もう一点。
もう間もなく…あと10分~15分ほどで皆さんの大学生活が本当に終わってしまうのですが、このまま静かに座って終わらせてしまうのか、それとも、最後にバカをして終わるのか?

誰かが世界を変えてくれるのを待つのか、それとも自分で世界を変えるのか?

念のため、もう一度言いますね。
あなた方には二つの選択肢がある。
パラパラの拍手でキングコング西野を迎えるのか、それとも、割れんばかりの大歓声でキングコング西野を迎えるのか?

決めるのは、あなた方です。

というわけで、ゲストスピーカーの登場……やり直しです」

会場
(爆笑)

西野
「もう一度、VTRお願いします」

-西野、舞台袖にハケる-



-西野、再登場-


会場

西野
「やればできんじゃん!
どうも、あらためまして、キングコング西野です。宜しくお願い致します」

会場

西野
「まあ、いろいろありまして、こうして僕なんかがスピーチを頼まれたわけですけども、本題に入る前に自分が何者なのかをお話しした方が良さそうですね。話します。

紹介映像にもありましたが、2~3年前に『えんとつ町のプペル』という作品を発表しまして、これが結構売れて、映画化が決定して、今、その映画を作っているところです」

西野
「んでもって、自分は『ディズニーを超える』とか何とか言ってまして、今のところスタッフの皆様からは反対をくらっているのですが、この映画『えんとつ町のプペル』の公開を、ディズニーの新作アニメの公開の真裏にぶつけて、観客動員数で勝とうと思っています」

会場
(笑)

西野
「そこで、ディズニー映画が一体どれぐらいヒットしているのかを知りたくて、ディズニー映画の収支表のようなものを見たら…あの人達、メチャクチャ売れてるんです」

会場
(笑)

西野
「皆さん、ご存知ですよね? 『ベイマックス』とか、『アナと雪の女王』とか。僕は来年、ここに挑まなきゃいけないのかと思うと、膝がブルブル震えてきたんですけども、ずっと、その表を見ているうちに、ディズニー作品の弱点に、ついに気がついたんです。それは…『ジャングル系の時、ちょっと弱め』」

会場
(爆笑)

西野
「なので、ディズニーがジャングル系の作品を出してきたら、『そろそろ西野が出てくる』と思っていただけると助かります」

会場 
(笑)

西野
「そういうセコいやり方で、ディズニーに挑もうと思っております」



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