つい先日、母と電話で長話をしました。

 

私からも、母からも、何かしら

用事がないと連絡をしないのですけれど、

この日は、なんとなく、

 

「母に連絡しなきゃな」

 

って、感じたので、夜8時過ぎに電話しました。

 

 

 

すると、

 

「私も今日電話しようと思ってた」

 

と、母が言いました。

 

 

こういうことって、時々あります。

特に、頻繁に連絡を取り合うわけではなくても、

なんとなく、電話しよう、メールしよう、

が、お互いそう思っていた、というのがですね。

 

 

そして同時に私は、

「きっと母も今日連絡しようと思っているような気がする」

ので、電話したのでした。

 

 

 

面白いですね。

 

 

 

 

 

さて。

 

 

母は、いつまでたっても娘が心配です。

 

 

「大丈夫なの?」

「仕事あるの?」

「食べていけてるの?」

「何かあったら言いなさいよ」

 

 

「はい。大丈夫です。生きてます。

 何かあってからでは遅いので、

 まずいなと思ったらその時点で言います」

 

 

 

 

 

 

 

 

2年くらい前に、母に言ったことがあるんです。

 

 

「大丈夫なの?」と、聞かれると、

「大丈夫ではない」が、前提になっているように感じる。

 

「仕事あるの?」って聞かれると、

「仕事ないんじゃないの」って、どこかで思っているように聞こえる。

 

 

だから、そういう言い方はやめてって。

 

 

 

 

もちろん、母は、

ただただ、心配しているのです。

 

 

 

けれど、言葉の影響は大きくて、

 

「大丈夫?」と、言われると、

その言葉そのものが私の元に、

 

「娘は、大丈夫かと心配しなければならない状態である前提」

 

のメッセージとしてやってくるのが嫌だなあと感じていました。

 

 

 

 

 

「ねえ、大丈夫? ってさ、

 大丈夫だと安心できていたら言わないよね?

 大丈夫ではないかもって思っているから

 大丈夫なの? って、聞くんだよね。

 

  そう言われると、

 あなたは大丈夫ではない、と

 言われているように感じるから、言わないで欲しいの。

 

 ちゃんとやっているね。

 大丈夫だね、安心していていいよね〜

   ってさ、そう言ってよ」

 

 

 

 

 

 

「心配」 って、

 

心配する側の人が安心したいのに

それが叶わなくてすること

 

でもあるなぁって、私は思っています。

 

 

 

相手への愛があるからこそ、するものではありますよ。

興味がない人や知らない人のことを心配しませんから。

 

けれど、

 

 

「幸せであって欲しい」

「苦労しないでいて欲しい」

 

 

は、愛の言葉のように見えて、

 

心配する側の考える「幸せ」の範囲に入っていない

勝手に心配するし、

心配する側の考える「苦労」の範囲に入っている

勝手に心配するんですよ。

 

 

 

私自身が、自分のことを「幸せ」と思っていても、

それが、母の考える「幸せ」の範囲から外れていると、

私が幸せだと言っても、心から安心できないのです。

 

 

 

どんなに説明しても、

私にとっての幸せが、

母の感覚で「幸せ」に分類できなければ、

「大丈夫なの?」が、始まる。

 

 

 

 

言葉では、

 

「あなたが幸せなら、それでいいんだけど」

 

と、言いながら、

 

「ああ、それなら大丈夫ね」

 

と、腹落ちしない。

そして、勝手に、心配を続ける。

 

あの子は自分では大丈夫だって言うけれど、

本当に安心できる状態にはない、と考える。

 

で、「大丈夫なの?」が、止まない。

 

 

 

 

わかるんですよ。

ありがとう、なのですよ。

 

でもね。

これ、親子間じゃなくても、起こります。

 

 

 

 

 

心配とは、

 

愛情がある人にするものでありながら、

 

心配すべき状況かどうかは、

本人が心配だと感じているか否かに関わらず、

心配する側の定義する「大丈夫」や「幸せ」の範囲内に

入っているかどうかで判断される。

 

と、私は思っています。

 

 

 

 

心配すること自体が、ダメなのではないですよ。

けれど、

 

その心配を、あなたがなぜ感じているのか?

あなたからみて、相手が心配な状態であると

感じているのはなぜか?

 

 

 

あなたは、あの人ではない。

ので、どんなに関係が近い相手でも、

あなたには見えないことや、知らないことが

たくさんあって、

 

あなたから見ると、不安や不幸に見えることが、

あの人にとっては、それがエネルギーになっていたり、

言葉では不満を言いながら、それによって、

自分の精神のバランスを取っていることもあったりします。

 

 

 

 

だから、

 

この人は、心配する状況にある、って、

あなたが決めつけるなって。

自分の物差しで測れないモヤモヤを心配に変換するなって。

 

 

 

 

心配は、相手のためにしているのではなくて、

自分が安心できていないことを宣言しているのであり、

 

私はあなたを心配しているよ、と

気にかけていることを伝えているのでもある。

 

 

のだとしたら、

後半だけ伝えてくださいませんか?

 

 

 

 

 

あなたのことを愛しているよ。

応援しているよ。

どんな風に見えていても、大丈夫だと思っているよ。

 

もし、何かあったら、全力で守るよ。

味方だよ。

 

 

それだけでいい。

 

 

 

全部が全部じゃないですよ。

 

 

例えば、帰りが遅くなって、

 

「何かあったのかと心配したのよ!!」

 

っていう心配は、嬉しい場合もありますよね。

心配されてることが、励みになる場合もあります。

愛されてるな、と思うことも。

 

 

 

そんなお話。

 

 

 

 

 

 

母へ。

 

いつも、ずっと、心配してくれてありがとう。

 

けれど、あなたの定義する安心とは違う形で

私は、自分のことに安心しているので、

この先もずっと、あなたから見た私が、

あなたが安心できるような状態にあると

感じてもらえないかもしれません。

 

 

なので、娘が自分のことを大丈夫だと言っているうちは、

大丈夫なのだと、そう思っていただけるとありがたく…。

 

 

また電話します。

 

 

 

 

 

 

本日もご覧いただきまして、

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

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