こんにちは。

フリーアナウンサー西村綾子です。

 

 

 

先日、電車に乗っていましたら、

50代くらいの女性と、30歳くらいの女性が

乗り込んできました。

 

そこそこ混んでいて、ひとり分だけ

席が空いています。

 

 

女性たちは、その空いている席の前で、

 

「どうぞ、どうぞ」

「いえ、いいわよ」

 

を3回繰り返し、結局50代くらいの女性が座りました。

 

 

 

二人は同じ仕事の先輩後輩のようで、

何かの営業帰りのようです。

 

 

 

 

すると、ひとり座席に座った先輩女性が、

 

「荷物、持つわよ」

 

と、後輩の女性に声をかけました。

 

 

「いいです いいです」と、後輩は言い、

「いいから、持つわよ」と、先輩。

 

 

4、5回そのやり取りをして、

 

 

「いいわよ、持つわよっ」

 

 

と、強めに言った先輩は、

後輩が肩からかけている大きなバッグに手を伸ばし、

そのバッグの端を、手で鷲掴み、自分の方へと引っ張ったのです。

 

 

 

(えっ・・・人のバッグ、掴んで引っ張ってる)

 

 

 

多分私、ちょっと目を剥いていたと思います。

 

 

自分のバッグを掴まれた後輩は、

それでも、

 

 

「いや、本当に大丈夫ですから」

 

 

と、言って、自分のバッグの持ち手をしっかりと握り

先輩に持って行かれないように踏ん張ります。

 

 

「だからいいのよ、本当に」ぐいっ

「いいんだから、本当に」ぐいっ

 

 

 

 

 

 

後輩は、これはもう言うこときくしかないな、という感じで

肩にかけているバッグの持ち手を握りしめる力を、緩めたのでした。

 

 

 

バッグは、後輩の肩からずり落ちるようにして、

握っていた先輩の方へと動きだして・・・。

すると先輩、

 

 

「なにこれっ!」

 

 

と大きな声。

 

 

「こんなに重いのっ!?

 こんな重いの持ってちゃだめよー。

 腰痛めちゃうわぁ。」

 

 

その重さに驚いた上に、ダメだと言う。

 

 

 

 

 

後輩は、

 

 

「資料が入ってるんです。

 もしお客様が見たいと言ったらと思って」

 

 

と言い、先輩は、

 

 

「にしても、重過ぎるわよ。

 こんなに重いの体に悪いわよ」

 

 

を、繰り返す・・・。

 

 

 

 

 

と、ここで私の降りる駅に着いたので

この後どうなったのかはわかりません。

 

 

 

 

 

さて。

 

 

 

私は座っているから

あなたの荷物を持ちましょうか。

 

 

そう考えることそのものが、おかしいわけではありませんよね。

気心の知れた相手にだったら、同じような状況でこちらから、

「これ持って」

と、言うこともあるかも知れません。

 

 

 

 

私が気持ち悪かったのは、

 

「荷物持ちましょうか?」

「遠慮なさらずに」

 

と言っても

 

「結構だ」と言われたのに、

「そう?」で、終わらず、


自分の思いを通すために、

相手のバッグを鷲掴み、強引に引っ張ったこと。

 

 

 

私がそうしたいって言っているんだから。

遠慮しなくていいんだから。

 

 

 

後輩の女性は、遠慮ももちろんあったと思います。

 

こんなに重いのに申し訳ない。

けれど私、断りましたよね。

とはいえ、あのまま断り続けたら、

押し問答が終わりませんでしたよね。

だから、しぶしぶバッグを手放したんですよ。

その上、重過ぎる、腰痛めるって。

もう、ほっといてくださいよ。

 

 

あくまで想像ですが、私だったら、こんな感じでしょうか。

 

 

 

 

 

でですね、思うのですよ。

もし私が後輩女性の立場で、先輩から同じことをされたら、

何ができたかな、って。

 

 

 

あなただったら、どうしますか?

私は、「嫌だな」と感じるケースなのですが、

 

「先輩がそう言うなら、持ってもらえばいいんじゃない?」

 

という方もいらっしゃるでしょうね。

 

 

 

以前このブログでもお話ししたことがありますが、

人のバッグに断りなく手を伸ばす人、触る人が、時々いるんですね。

(身内・友人・気心の知れた人 以外の場合です)

 

私はそれがとても苦手なのですが、

それが、気にならない人がいるんだな、と、

改め思いましたけれど、今回は、次元が違っていて、

大袈裟でなく、鷲掴んで引っ張りましたからね。

 

 

 

 

例えば・・・

 

 

最初に、「荷物持つわよ」

と言われた時に、

 

「ものすごく重いんです」

 

って言って、自分の両足の間に挟むようにして、

床に置く、ってどうかな。

 

一度床に置いたところを見せたら、

先輩の膝には載せにくくなる、って伝わるかな。

 

 

 

あと、できそうなことは・・・

 

「困ります」かな。

 

「本当に遠慮していません。本当に困ります」

 

って。

いざ・・言えるかな。

 

 

 

「手を離してください」

「本当に結構なんです」

 

 

って、(なんとか頑張って冷静に)言うんだろうな。

 

 

アンガーマネジメント学んでるって言っても、

この場合は、ある程度きつく言ってしまいそうだな。

 

だからこそ、内容は具体的に

「手を離してほしい」

と、まずリクエストを伝えるようにしよう。

 

 

 

 

 

あとは、危機管理として、

 

「あ、これ嫌な感じだな」

 

の、気配を感じとることも大事なことだなぁ、と

そう思うのです。

 

 

より大きなダメージがやって来る前に、

「これ、来るかも知れないぞ」

って、ちょっと身構えられる、と言いますか。

 

 

そうすると、反射しにくくなれるかも知れないな。

でも、どうしても嫌だったら、強い言い方しちゃうな。

 

そして私の場合、

 

「強く言った結果、もし嫌われても、それは仕方がないわね」

 

で、落ち着くんだろうな。

 

 

 

方法として良いかどうかはわかりません。

相手との関係にもよります。

 

 

なんだか、この手の面倒なことからは

随分前に解放されてしまっているので、

 

 

「もし私だったら・・・」

 

 

を、いろいろ考えてみたのですが、

 

 

 

「嫌なものは嫌」

「だから、伝え方を工夫する努力をする」

「曖昧ではなく、はっきりと」

「で、ダメなら仕方ありませんね」

 

 

に、なりました。

 

 

 

 

ふう。

 

悪気はないんだろうな、とは思うのです。

だからこそ、はっきりと、「困る」って伝えることも

大事なんだと思うんですよね。

 

似たようなこと、たくさんありそうですね。

 

 

 

もうちょっと自分で整理してみます。

 

 

 

 

本日もご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

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  (アンガーマネジメント叱り方トレーナー)   

 

 

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