先日、不倫相手の娘がカチコんできた際、
彼女のものだろうと思って最後にいれたボーリング玉が返却された。
「こういうことがあるから、家に入って荷物を整理させろって言ったんじゃん」
「着払いだから余計な金かかるし、なんで家に入れさせないんすか」
「うちらを家に入れることがそんなにイヤか?」
このセリフで温厚な弟がガチギレしたわけだが、
前に不倫相手から電話があった際も、彼女たちはやたらと実家に入りたがった。
「荷物以外に何か目的(金)があるのでは?」
私と弟だけでなく、この件を話した人全員が声をそろえて言う。
そのままお香典を返したことを叱った伯母でさえも、家に入りたい発言については怪しんだ。
父はケチでお金を貯めこむのが趣味みたいな人だった。
「オレが死んだら家中宝探しをしろよ」
いつだったか、父がそんなことを言っていた。
不倫相手とその娘は、父の「宝」を探そうとしていたのだろうか。
父の死後、すぐに遺品整理をした際にいくつかの500円玉貯金を見つけた。
空のヨーグルトケースがいくつもあり、捨てようと思ったら1つだけずっしり重たい。
中を確認したら500円がびっしり!
ダミーのヨーグルトケースをちゃんと置くあたり、父らしいねと弟と笑った。
大きいペットボトルに貯めたものも出てきたが、
「火事になっても燃えないように、あえて500円玉で残したんじゃない?!」
夫からの指摘があながち間違いじゃない気がした。
真夏の暑い中、遺品整理は本当に大変だったが宝探しのようで楽しかった。
彼女たちの目的はこの500円玉貯金だったのだろうか。
もしくは、まだ未発見の隠し財産かもしれない。
父と最後の3年を家族のように過ごした彼女たちだが、他人がゆえに継げるものが何もない。
お金にも困ってそうだし、宝探しをしたかったのかもしれない。
知らんけど。
ある友人に、危害を加えられないように手切れ金を渡すのはどうかと提案された。
あくまで父からの遺言で、「あなたたちのために10万円残されていた」と言って渡せば喜んで帰ってくれるはずと・・・。
とても寛大なご意見だが、不倫の慰謝料ももらってないのに、こちらがお金を出すなんて考えただけで吐きそう。
1円たりとも差し上げる気はないし、実家にも2度と上がらせない。
同じ10万の出費なら、監視カメラを何個も設置して被害を避けたい。
家中に監視カメラをつけて、不倫相手を家に招き
お金を取って家から出たところを現行犯逮捕コースもありか。
ほんとに隠し財産があるか知らんけど。