4月15日木曜稽古 | 西警察少年剣友会

西警察少年剣友会

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西警察少年剣友会は、愛知県警西警察署をお借りして、主に小学生、中学生の指導・育成につとめています

今日は人数が少ない。

ちょっとさみしいが、子ども一人ひとりに目が行き届く。

誰の声が出ていて、誰の声が出ていないか。

コロナのせいで、あまりはっせいしないくせがついている。

声が小さいと剣道が小さくなる。

もっと大きく豪快な剣道をしてほしい。

特に中学ぐらいまでは、大きく振って、大きく足を出す、体全体を使った剣道してほしい。

小さく早く打つ技も本当に小さい技になり、打突も弱くなる。

最後は皆で周り稽古。

稽古後、Yさんは必ず僕のところへ来て質問される。

僕は自分の経験値の中で自分の考えていることをすべて話す。

とても勉強熱心で、剣道が楽しそうです。

今日は目の付け所の話。

「遠山の目付」と言われるように全体を見る。

でもただ遠くの方を見ていては、なかなか全体を見ることはできない。

僕の場合は独自の周辺視システム。

一点に集中しながらその周りも視界に入れる。

相手の目をじーっとみて、ロックオンした状態だと高速走行をしているときのように視野がどんどん狭くなってくる。

あまりその部分に集中しすぎず、その周辺を全体に俯瞰で見る感覚。

ただでさえ面をつけて視野が狭い、その上集中して一点を見ていると、もうほんとに狭い範囲しか見られなくなってしまう。

ここの余裕的なものも関係していると思いますが、広い草原全体を感じている人と、ある一点だけしか見えていない人とでは勝負になりません。

強い先生はそんなところもうまくコントロールして、相手の視野を狭くさせているのかもしれません。

相手の竹刀を張ったり、擦り込んだり、緩めたりして竹刀のやり取りに集中させる、そこをドン。

目線で相手をロックオンしておきながら、自分の竹刀を意識させないようにしたり、するとエッと思うところから竹刀が飛んできたりします。

もう一つは、そもそも見ることに意識を持っていかれると、見て考えてしまう。

稽古は一生懸命色々考えればいいと思いますが、あまり見ないようにするということも大切です。

ブルース・リーのセリフで

「don't think  feeeeeeel」

そう、虚と実を見て考えて判断するのではなくて、感じる。

感じて反射する。

肌感で感じて、細胞が反射的に反応する。

いちいち見て、神経通って頭に送り、判断して、また神経を通って体を動かすのではなく。

感じて、細胞が本能的に反応する

 

そんなところまで行けるといいな。