1月28日勝剣稽古 | 西警察少年剣友会

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西警察少年剣友会は、愛知県警西警察署をお借りして、主に小学生、中学生の指導・育成につとめています

 今日で4日連続稽古。この4日間はなかなかきつい稽古でした。子供相手もありましたがいづれの日も懸る稽古、または若手の元気な現役相手で、体がギシギシ言っていました。

筋肉痛がとれぬうちに稽古。

体が重く疲れが取れないうちに稽古。

S石先生の言うように楽な稽古をしないと体が持たない。


 そこで本日勝剣稽古では、久しぶりにY田1号君が懸ってきてくれた。並んでいるのが見えてちょっとワクワクしました。1号君は大学生のバリバリ。そのスピード感を感じたかったのです。

速い。確かに速い。

中に入られて近間からの打ちに返しが全く間に合わない。

でも・・・

後ずさりさせられるような攻めは感じない。

しかし打たれる打たれる。

でも・・・・

負け惜しみではなく、その打ちに「やられた」感はない。


 そこで今日の反省。

もう私が彼のスピードを上回ってスピード手でキャンと言わせるのは無理だろう。なんとなくそんな気がする。(早く気づけっちゅうの)

しかし浮かされているというか攻められている感はあまり感じない。

彼がやっているやっているのはスポーツのケンドー。

これを否定するつもりはない。今の彼には必要だし、今できるすべてがケンドーなのだ。

私がやっているつもりなのは武道としての剣道。

もうちょっとわかりやすく言うと、打突部位を打突することを目的とした西洋科学的なスポーツと、心を動かすことを目的として東洋的な動きを使おうとして打突する武道。

私が彼を抑えようとすると、いや彼というか高校生から大学生を含めた彼らを抑えようとすると、スピードに対してスピードで返そうとすればこれは無理。しかし迎え突きと言わないまでも抑え突き程度で抑えることはできる。

返そうとするから崩れて打たれる。

もともと攻められていないわけだから、崩れてはいない。そのまま抑えれば打たれないことになる。

しかし今まで自分が迎え突きをされると、「なんだ?何がしたいんだ」と思っていたため、あまり迎え突きに肯定的ではなかった。出来れば打ってきた相手に、受けるだけ、迎え突きという対応はせずに、すべて返す、または応じるということを意識してきた。

しかし最近分かってきた。なぜ迎え突きをされるのか。

そう、攻めが効いてもいないのに間合いだけ詰めて、瞬発力とスピードだけで打っていたから「違いますよ」と教えてもらっていたのだ。

申し訳ないが、もう若い人たちと時間的速さで勝負はできない。情けないがそういう舞台での稽古のお相手はできません。

すいません。

しかし若い子とはどんどん稽古がしたいので、私ももっと修行して、違う世界を感じてもらえるような稽古のお相手ができるよう頑張りたいと思います。