映画「神は見返りを求める」を見てきました | 放送作家 西川栄二のブログ

放送作家 西川栄二のブログ

放送作家でお笑い学校校長の西川栄二のブログ

昨日は「ムロツヨシの

オールナイトニッポンGOLD」の

作家を担当させてもらった。

感謝、感謝です。

 

そんなこともあって

「神は見返りを求める」を

見てきました。

驚いたのがお客さんの入り。

平日の午前中なのに、

TOHOシネマズ新宿は

ほぼ満席状態だった。

 

で、見終わって一番感じたのは

「脚本が凄えなあ」ってこと。

だって、ムロさん演じる

人がいいおじさんと

岸井ゆきのさん演じる

人気のないユーチューバーが

仲良くなって、次第に仲悪くなって、

最後はお互いを憎しみ合うまでに‥

っていうのが、

ただただ小さなボタンの掛け違いの

連続みたいなことだけで

丁寧に描かれているのです。

 

普通なら、

実は生い立ちに‥とか

こんな大事件があって‥とかあったほうが

もしかしたら、

無理矢理でも盛り上がるシーンが作れるかも

しれないけど、

そうしたことは不要とばかりに

巧みな心理描写でグイグイ引き込まれて

いったのでした。

 

あとさあ、60歳を前に

「正義感が強くて、

でも正義のストライクゾーンが狭い人」って

意外と不幸になるよなあ‥などということも

あれこれ考えてしまったのでした。

 

凄くいい映画だし、絶対見た方が良いけど、

そういう意味じゃあ、怖い映画でもありました。