昨日の夜の「カレン食堂Sペシャル」が、けっこう画期的だった | 放送作家 西川栄二のブログ

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テレビ朝日で、昨日の夜7時から

放送された「カレン食堂SP」。

僕は、レギュラー番組を

見たことがなかったんだけど、

かなり画期的な番組だった。

 

凄く驚いたことが2つ。

 

まずは、滝沢カレンさんが

これまでは「間違えて、

結果、面白いことを喋ってる人」

‥そんなキャラだったけど、

この番組では

「狙って面白いことを言う人」に

シフトチェンジしてきた。

 

ついに秘密にしていた滝沢カレンさんの

笑いの才能をオープンにしたのか‥

そこが、画期的だった1つ。

 

料理を作っている途中も、

「全身に塗れるくらい

オリーブオイルを入れてください」とか

「全部の歯に詰まるくらいに

ゴマを入れてください」とか

「映画アルマゲドンを見た後

泣いた涙の量くらい‥」とか

「自分にかけられたらイヤな位‥」とか、

調味料を入れる量について

ほぼ全部の答えが面白かったのでした。

 

そしてその結果、

料理を作っている「過程」が

面白い番組になっていたこと。

これが、もう1つの画期的なこと。

 

これってひょっとしたら

僕が子供の頃に見ていた

グラハム・カーの

「世界の料理ショー」以来じゃないか‥

そんな気すらしてしまったのでした。

 

そしてついでに言うと

料理番組って、どこまでいっても

料理番組なんだけど(当り前だ)、

この番組は料理を手段にして

バラエティ番組として

凄く上手く出来ていたことにも、

感心してしまった。

 

ほぼ時を同じくして

日本テレビでは「オモウマい店」が

スタートしたけど、

どちらも料理って言う一番身近なテーマで、

画期的な見せ方、画期的な切り取り方で、

テレビのさらなる可能性を

見せてくれた気がする。

なんかテレビが面白くなりそうで、いいよね。