今、阿佐ヶ谷のカフェで
仕事をしていたら、
隣のインテリ風&
お笑い評論家気取り風の集団が、
「『カメラを止めるな!』が
あんまり面白くなかった」‥
そんな話を延々としていた。
ふ~ん、そうなんだ(笑)。
僕が思う「カメラを止めるな!」
の凄いところは、
まずはテレビと違って
ターゲットが絞れない中で
作られたものだって事。
(実際、地方では、年配の方だらけの
映画館もあったそうだ)
そして有名な出演者がいない、
つまりは見ただけでキャラが
わかる人が、1人も出演していない
ってこと。
しかも1時間30分という尺を
ずっと飽きさせないだけでなく、
泣かせるでも脅かすでもなく、
笑わせ続ける事に
成功したってこと。
おまけにジワジワと
ほのかな感動まであったしね。
そしてあの予算で
物凄く面白いものを作ろうと思ったら、
ああしたワンコンセプトモノに
なるのは当然。
だけどワンコンセプトの笑いは
リスクを伴ってて、
当たるとでかいけど、
外す時もでかい(笑)。
「文句があるなら、お前が作ってみろ」
みたいな野暮なことは言わないけど、
作品として残る「映画」で、
それも「お笑い」作品で、
成功するための計算とか労力に
想像力が働けばいいのになあ‥と、
ちょっとだけ残念に思ったのでした。