♪「食事って実は人格形成の場!?」♪ | ♪ILL be right here♪~♡あなたに言の葉の処方箋♡

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~何気ない言葉の中には貴女に知ってもらいたいメッセージが沢山込められています。学校では教えられない和の伝言をここに綴ります♪~

すでに何度か綴っている「さ」の神様のお話。

 

今月は「五月(さつき)」ですネビックリマークビックリマークほら~~~やっぱり「さの月」って言うでしょっ飛び出すハート

 

わが国が如何に農耕文化に傾注し、そこに民族のアイデンティティーを見出したが、よくわかりますよネピンク音符ピンク音符

 

ほんの僅かですが、本年は地方から東京への転出が減少し、お若い方々がふる里を守りたい飛び出すハート飛び出すハートという先人が本来願っていた意(こころ)に回帰する傾向が見られましたクラッカークラッカー

 
米国手動の円安とはいえ、やはり自国の食料は自国で生産することが健全だと思いますし、身体にとってもヘルシーであることは当たり前ですラブラブ
 
泥があるから花は咲くという本がありますが、泥があっても食べ物だけは人がいないと生産できません・・・。
 
どんどん輸入食材の値段が高騰し、ならば国産を!っと、どんなにお金を積んでも、荒廃した地方をすぐに元に戻すことは出来ません・・・。
 
今回は先人が思い描いていたであろう・・・食べ物への思いについて綴ってみますおねがい
 
「古事記」を紐解くと、姉神のアマテラス大神様のお暮らしになる世界で乱暴を働いた弟スサノオが、地上界に叩き落とされるシーンがございます。
 
出雲に降り立ったスサノオは、このあと、ヤマタのオロチを倒す英雄になりますが、実は、地上界に降りる際に、めっちゃひどい悪事を働いていましたガーンガーン
 
実は、地上界に追放されたスサノオ・・・。どう考えても、この後の人生お先真っ暗って心境なのに、「あ~~~腹減った~~」っと余裕をぶっこいていたのです叫び叫び
 
そこで、食べ物を成らせる能力をもった神「オオゲツヒメ」に食事をオーダーしましたおにぎりおにぎり
 
オオゲツヒメは「はい。ご注文承りました~~ラブラブラブラブオーダー入りま~~す!」っと言うと←そんなこと言うか!!!!
 
もとい、注文をうけたオオゲツヒメは、口やお尻から、次々と食べ物を出したのですっガーンガーン
 
これにブチギレたスサノオは、オオゲツヒメを切り殺してしまうのでした・・・・。
 
するとオオゲツヒメの亡骸は、大地の土へと姿を変えて、そこから「稲穂・小豆・麦・粟(あわ)」そして、「蚕(かいこ)」という着物の糸を生み出す虫が誕生したと言いますポーン
 
     (スサノオを祀る須賀の社)
 
一見すると、スサノオはやはり残虐な神様だ!と思われるかもしれません・・・。
 
しかし、よく考えてみれば、遺体や老廃物は、「新たな資源の肥やし」であることは間違いない事実ですよネウインクウインク
 
では、なぜスサノオはこれほどまでに残虐な描かれ方をされたのでしょうか?
 
諸説ありますが、私自身は「スサノオの行為とは、そのまま私たちが投影された姿」と考えております笑い泣き
 
私たちは、生産物を体内に入れないと生きることができませんよネ・・。
 
さて!私たちが口する様々な食材・・・・。果たして、この食材(肉・コメ・魚・野菜諸々)って、普段から自分たちが人に食べられると考えながら、生きているのでしょうか?
 
最近は「食べ物をいただく」と表現しないで「食べ物を楽しむ」といった言い回しを耳にすることが多いです・・泣
 
なんだか少し悲しい・・・。
 
食事の雰囲気を楽しむのは良い事なのですが、生きていたものを食べる行為そのものは楽しむことではなく、やはり「いただきます」という頭を垂れた感謝の心が大事なのではないのでしょうか?
 
生きていたものの尊いエネルギーは、私たちの明日への活力へとなり、そしてお互いが支えあって生活をする国民性であることを先人は声なき声で伝えていますおねがいおねがい
 
日本の神話とは常に、先人が生きた証と、後世まで伝えたき思いが見え隠れする世界でも稀に見る古書なのです愛愛
 
オオゲツヒメはスサノオに切り殺されてしまいました・・・。
 
しかし、その力は大地へと召喚され、後の世において「稲を成らせる力を持つ神」したがって「稲成り(=稲荷)」という別称で人々から慕われる神へと変容したことは承知の通りですウインク
 
        (伏見稲荷大社)
 
スサノオとオオゲツヒメのやりとりは、五穀が誕生する前段階ですので、季節にして「春」だったと考えられます。
 
ちょうどこの時期は「木の芽どき」といって、精神的にも肉体的にも体調を崩しやすい季節と先人は考え、大地から芽吹く野の菜(ヨモギ・柿の葉・ツツジの花)を生命力の強いエネルギーとして食しましたルンルン
 
それはスサノオのように、生きているものを切り刻んでしまう行為となんら変わりないかもしれませんが、だからこそ「頂きますお願い」という言葉に感謝の思いをこめて、自らのエネルギーへと変わった食材のためにも、素敵な毎日となるよう優しい心で過ごして欲しいと先人は願っていると思いますハートハート
 
余談ですが、出雲に降り立ったスサノオが戦った相手のヤマタのオロチとは、考古学においては斐伊川(ひいかわ)という川の氾濫が投影された姿と言われており、ここで言う川の氾濫とは、「田畑の全滅」を意味します。
 
 
つまり、現実的に捉えれば、スサノオは人々の生きるためのエネルギーである生産物を守るために、オロチという自然災害を高い土木技術によって治めた可能性が非常に高いと考察されますルンルン
 
お年頃の女性の皆様!!こうして見るとスサノオって残虐どころか、めっちゃ格好いい英雄神だと思いませんかキューンドキドキ