『笑ってしまうほど単純で、かけがえのない、ささやかなこと。それこそが、本当は、何にも勝る幸福なんだって思わない?』(p77)
原田マハさんの短編小説集『あなたは、誰かの大切な人』の第2編
『月夜のアボガド』にとても感銘しました。
主人公マナミと、年上の友人アンディ、エスターとの心温まるふれ合いが描かれています。2人とも、マナミの母親くらいの年齢。歳が離れていても友人になれるのは、圧倒的に女性に多い気がいたします。
アマンダは、上海生まれの日系三世で、ロサンゼルス美術館の展覧会ディレクター。
エスターは、明るく、楽しい人で、メキシコ料理が得意な主婦。
そして…マナミには女子力の高い(?)恋人がいて…
原田マハさんの小説は、どうやら私の心の中に潜む『女子力』を活性化させるようです。
日々の歯科臨床やSNSにおいても、女性と接する機会が多いからなのかもしれません。
星の数のような小説家の中で、マハさんは、この先も私に素敵な小説を提供して下さることでしょう。
メキシコ料理のお店にも行ってみたいです。
『ねえ、マナミ。人生って悪いもんじゃないわよ。神様はちゃんと一人に一つずつ、幸福を割り当ててくださっている。一番の幸福は、家族でも、恋人でも、友だちでも、自分が好きな人と一緒に過ごすってことじゃないかしら』(p77)
最後までお読み頂きありがとうございました。