深い河 | nishicapiのブログ

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北海道旅行の飛行機と宿で時間があり、読むと決めていた長編小説を読み切りました。

なかなか普段の生活の中で、重たい主題の長編を最初から最後まで貫徹するのは辛いものがあります。

老眼なので、活字は疲れますからね。

 

   『深い河』

      人は皆、それぞれの辛さを背負って生きる。

         そのすべてを包み込み、母なる河は流れていく。

遠藤周作の最晩年の大作です。

 

※ANAの機内、羽田ー中標津は2時間程度のフライトでした。

 

旅のコンパニオンとなった作品世界と時空を共にしたことで、物語の舞台となるインドの旅は、そのまま私の北海道ドライブ旅行の心象風景と重なりました。

群像劇の登場人物たちは心に傷を背負い、辛い現実に向き合う姿が丁寧な描写で描かれています。

ヒンドゥー教の女神の混沌とした精神世界とキリスト教のゴッドと向き合うヒロイン美津子と神父見習いのエロティックで濃厚な交流と運命的事件に脳髄が刺激を受けて、北海道の雄大な自然が、乱暴と言えるほど複雑移り変わる天候および気温が、私の平穏とは言えない日常のメランコリーに癒しを感じさせてくれたのです。

私は面倒で厄介な男です笑

これ以上の内容紹介は割愛します。

 


※旅の記念に秘蔵の一本を開封しました。

 

写真は美味しいお酒ですが、古くてコルク崩壊で瓶を移し替えました。

フィーヌは久しぶりです。

教会に寄贈する特別出来の良いブランデーです。

オスピスドボーヌ修道院はオークションでの収入で慈善活動をおこなっているようです。

 

酒と音楽と文学が自宅で過ごす時間を実り多い心持ちにさせてくれます。

酩酊状態ではヴァーチャルとリアルの境界線があいまいです。

虚構や仮想を共有し拡張させる認知特性がホモサピエンスの特徴です。

 

楽したい、さぼりたい心が隙を生みます。

冷静に観察すると、うまくいく場合と望まない結果がランダムにおこるのですが、面倒だから交通整理をさぼるのが人間の脳の特徴です。

原因があって結果があります。

すべてが思いのままにはならない現実の壁はあります。

生きていると、自分の思い通りにいかないことや納得いかないことはたくさんあります。

多くの人は、そうした場合のイライラや怒りは、我慢したり、何か別の方法で発散しながら折り合いをつけていきます。

視点や気持ちをを切り替えて、あれこれ工夫したり、乗り越えることができる壁とどうにもならない壁があります。

しかし、一期一会に心満たされる受容本能もあるのかなと考えます。

真剣に考え抜いたことには昼夜問わずやり続けることができるし、本気で望んだ未来はだいたいやってきます。

思い立ったら即実行、うまくいかないに決まってるから、前に進みながら修正していけばいいのです。

予想外の出来事も面白いと受容するしなやかさも鍛えたいポイントです。

できる努力はさぼらずに、どうにもならないことは運任せで、無為自然に生きていければいいのかなと思います。

 

定年後の「小さな仕事」に無理なく従事しながら、日々慎ましくも幸せな生活を送っている人たちの姿をリクルート社が統計データで示しました。

私が目指しているのはまさにこれぐらいの豊かさです。

何度も言いますが、23区内に暮らしているなら自家用車は必要ありません。

車両費とは別に年間80万円(軽でも税やら保険やら燃料費で50万円はかかるでしょう)の維持管理費が一切かかりません。

どうしても必要ならタクシーやレンタカーで事足ります。

何を犠牲にしても車が欲しいなら、海外で暮らすのもあり(むしろ強く憧れます!)ですね。

 

やっぱり身銭切って楽しむものが真の欲の深淵です。

人の金で、みたいな、プレゼントあるいは懸賞だったらやってみたいレベルなら、やらなくたっていいんです。

ただし、似て非なるものなのですが、万馬券取ったら風俗行くという行動原理がありまして、これは最高の部類です。

本当にやりたいなら、毎日500円なり千円なりを積み立てて、目標達成したら迷わず使えばいいのです。

現実に、身体の動く今しかできないこともあります。

ブログでも一部紹介したように行きたいところはすべて行ったし、知りうる限り欲しいものはすべて手に入れました。

どうしても欲しいもの、それなしでは生きる甲斐がないようなものって、せいぜい両手で数えるほどです。

こだわればきりがないけど、日本のような比較的豊かな国では最低賃金でもコツコツ積み立てればいずれ手に入ります。

本当に欲しいものだけを借金はしないで積み立ててから買うという単純なルールを言い訳せずに実行あるのみです。

言い訳は不要で、選択しているのは自分自身であり、何に価値を置いているのは、優先順位はどうなっているのか、コントロールはできるのか、結果を見ていればわかります。

ランダムな未来は事前にはわからないけど、ランダムな世界はニュートラルに収束するので、あきらめずに努力を繰り返せば、結局は今選択した行為が未来を決めるのです。

嫌われる勇気をもって、周囲の妨害を気にせず貫けば、いつか願いは叶うかもしれません。

時間も資金も有限で、何かを得たらそれと同時に存在できない何かを失うトレードオフの関係は素直に認めて、あるがままありのままの世界を愛すればいいんじゃないかなと思います。

 

さすがにビール2~3本ぐらいは毎日味わいたいので、必要経費(燃料代)として、今もこれからもずっと働いた金で支払います。

バケットリスト(Bucket List)は、もう空っぽの心に少し好奇心を灯すけれど、実現しようがしまいが、どっちでもいいのかもしれません。

それよりも問題なのは、瞋恚(怒り)が消えません。

グリードはコントロールできますが、アンガーはどうにもマネージできません。

なので、コントロールできることだけに集中し、毎日550円(老後のビールとつまみ相当)投資信託を20年単位で積立しています。

それとは別に毎月定期預金を積み立てて主にリフォーム資金とし、その一部はパソコンの買い替えや家電の寿命に備え、そうすると残りはわずかですが、その範囲で目一杯の贅沢もします。

バッカス、ミューズ、パーン(パニック)、アモールの知恵に投資を続けています。

 

※奥浅草今戸神社の招き猫さん

 

北海道門別競馬をネット中継で楽しんでいます。

読みは同じだけど、紋別とは北と南でまったく別の町です。

地方競馬は地元密着で楽しめますが、特に北海道は手作り感がいい感じです。

 

 

霧多布のラッコちゃんたちの情報は、保護観察官のツイッターで毎日チェックしています。

新たに赤ちゃんが生まれたそうです。

寒く荒れた海で育つんですね。

私が出会った赤ちゃんはそろそろ親離れなのかもしれません。

みんな元気でいついてくれたら嬉しいですね。

 

 

 

<次回予告>

愛馬志馬子ちゃんが新潟競馬場でデビューします。

できれば応援に行きたいけど、コロナで動きづらいのです。

おとなしくテレビで応援します。

2場開催なので、たぶん本場馬入場も映像が流れると思います。

もちろんパドックとレースは録画します。

BS11かグリーンチャンネルか、どっちを録画すべきなのか、発送時刻(12:55予定)が微妙です。

レースの映像が確実なのはBS11ですが、本場馬入場はグリチャでしか放送されないのではないかと予想します。

結果もふくめて次回は観戦記を掲載します。