まずはゲッレールトの丘。公園で犬と遊んでからランドスケイプを楽しむ。
日没後、街がライトアップされ美しい。
次に王宮へむかう。ドナウ川から花火があがった。
バスが夜中までばりばり走っているので、これはすごくいい。
温泉は結構危険だ。からださわられるぐらいはかくごしておかないといけない。
そういう趣味の人には天国なのかな。どうどうと愛しあってるのもいれば、しこしこやってるおっさんもいる。
スーパーが品揃え、価格ともに納得で便利だ。
バス、トラムは切符なくても乗り放題のようだ。
俺は3日間フリーパスを購入したが、一度も見せたことない。
地下鉄だけチェックしてたけど、慣れてくるとトラムとバスのほうが断然便利だから利用しなくなる。
ところで、初めての国、通貨の場合、まずは必ず現金で両替えすべきであった。
言い値でカード払いしたら、桁をごまかされても気付かなかったし、酔っていたので検算せずに払ってしまった。
すなわち赤坂並みの料金をぼられてしまった。
ユースではとうとう一人ぼっちになってしまった。
ほとんど顔をあわせることのなかったペルー人のルームメイトは朝はよからいってしまった。
金曜日なのに部屋あまってるのかな、初日はあんなに混んでてうるさかったのに。情報交換ができないじゃないか。
明日はドナウを船でウィーンまで。わくわくする。
今日は昼寝してるので、好く眠れるかまったく寝られないかどっちかだろうな(※よく眠れた)。
俺は自分が正しいと思ったことは素直に実行できる善良な男だ。
ただし、常に体調が良いわけではないし、運が良いわけでもない。
だが、たぶん俺は大丈夫だ。
だまされても、なさけなくても、くじけそうになっても、生きていれば好いこともある。
ここは遥か東欧ハンガリー。この地で俺は恋をした。
障害をもった我が子に優しく話しかける美しい母親に。
トラムで出会った親子だが、自然に、そして敢然と、車椅子の少年が乗り降りするのを手助けした。
きっと他人には決して伺い知れない苦労と悲しみがあるに違いない。しかし反対側の窓から教会が見たいという少年の希望をかなえてあげ、そして車窓の光景に喜ぶ少年と愛しげに会話をするその横顔に心が震えた。
優しく、深く、気高い眼差しに、美しい輝きが溢れていた。
すこしやつれた、またほんの小さな少年の母親のわりにはふけてみえる婦人だが、歳はいくつなんだろう。
子供と話しをするのになぜ英語なんだろう。旅行中なのか、それにしては生活を感じる停車駅だ。
"I will help you."
"Thank you very much."
"It's my pleasure. Good night."
"Good night."
交わした言葉はこれだけ。
俺の行為は不快ではなかった様子で、俺が電車に戻るのを笑顔で見送ってくれていた。
思い込みの激しい、「ああ勘違い」な俺にとっては、すごく素敵な出来事だ。

ブダペストの写真はスキャンするのが面倒なので、荒川河口の小松川千本桜の写メを載せます。
私にとって観光とは、心象風景を膨らませるものなので、14年前の夏の物語を春に思い出しています。
ずっと考えているわけでもないが、異国ではせっかくの機会を大切にしています。
旅のテーマは、プラトンの国家、和辻哲郎の風土、トーマスマンのヴェニスに死す、そうであるならば、選ぶ交通機関も必然的に、ブダペストからドナウ川を船で遡上して国境を越え、ウィーンを1週間ほどふらついて夜行列車でヴェネチアへ。
ブダペストへは、ミュンヘンから列車で6時間ぐらいだったかと思うが、当時ハンガリーはEUの正式メンバーではなかった(EU加盟は2004年)ので、国境検査が少し厳しかった。
ブダペストは酒も食事もそれほど素晴らしいということはないが、ドナウの真珠といわれる街の夜景は素晴らしいものでした。
地図をまじまじと眺めてみると、ドナウ川というのは何か国にもまたがっていて、船にのったからわかるのだが、いくつか水門もあって標高差もかなりのものです。
ロックフェスティバルもどこから集まってきたんだかすごい人で、熱気むんむん。
イギリス人の女の子と大騒ぎしたんだよね、詳しくはいいませんけど。
教会の塔とお城からのパノラマは絶景だった。
同じところ2回も3回もぐるぐるしてたから、4日もいたわりには行ってみたところは少ないのかもしれません。
気に入ったところは足を止めてじっくり深掘りしてみたいんです。
時間と金と体力に上限があるので、旅のスケジュールはほどほどにゆとりをもって組んでおいて、偶然の出来事も楽しむぐらいがいいのかなと考えています。

これが噂の精米割合28%、つまりゴマ粒のようになるまでコメを削る贅沢な純米大吟醸です。
とても上品でさわやかな酒で、強烈な個性なんかは感じられません。
焼き魚、チーズ、おしんこ、肉うどんなんかとよく合いました。
アルコール15%なので、比較した結果、同じ蔵元の生原酒19%のほうが安くて味が濃くて酔っぱらうことが判明した。