キターヾ(°∀° )/ー! | Apologies

Apologies

My apologies

このブログはフィクションであり、実在する事件、団体、人物との
いかなる類似も必然の一致です。



郊外を走るバスから見える風景は、物哀しいような寒空と雪に覆われつつある樹々が織りなす色のない世界。
市街地に入ると融雪の水が撒かれているせいか、車道の端に雪と水の混じったものが溢れている。
その上をバスは容赦なく走り、水飛沫を歩道に撒き散らしている。
これって歩道にいたら全身びしょ濡れじゃないのか?
いや、そもそも歩行者はいないのだが、それにしてもこんなに歩道をぐしょぐしょにしてもいいものか?
雪国のならいはきっとそのようなものなのであろう。

交通量が多くなる中心部に入ってもバスは歩道も隣りの車両も周囲全てに飛沫を吐きかけて走る。
白い雪もこうなってしまえば、汚ない泥水と変わりないようだ。
ふと思うが、雨脚というが雪脚という言葉はあるのだろうか?
聞いたこともないのでないのだろうな。
曇り空は相変わらずだが、粉雪がチラチラと舞う程度に落ち着いてきた頃、終点の駅前に到着した。

とりあえず、明日のバスの時間を確認するために発券所と待合室のある建物に入る。
三脚セットのイスの端と真ん中が使用禁止になっている。
もう未来永劫終わらないんだから、全部取っ払ってしまえと思う。
日本白痴化計画は順調に進行中だ。┐(´-д-`)┌

少し早いが昼を食べようと駅前のビルへと向かう。
立ち食い蕎麦に大いに唆られたが、少し向こうにラーメン屋の看板が見える。
よし、あの店にしよう。
店の前に券売機があり、誰も待っていないようだ。
食券を購入し、店内に入ると十ほどの席はすべて埋まっている。
しばらくすると店長と思しき男性が裏口から出てきて、他に待ってる客がいるから外で待てと言う。
?わたし以外は後から来た孫を連れた夫婦だけだが?
外へ出て建物の角を曲がってみるが誰もいない・・・。
また店内に戻ると外で待ってる客がいるからと言う。
この時点で少しキレそうになって、ちょっと乱暴に何処にいるんだと聞くと、隣にドアがあるからその中で待ってくれと。
外に出て、そのドアを開けるとそこは駐車場からの出入口で十人ほどの先客が待っていた。

騙された!ラーメンごときで並ぶのは大嫌いなんだよ!!
続いて入って来た老夫婦と孫も待ってるならやめとけばよかったと文句を言っている。
そりゃそうだろうな、まだ小学生にもならない孫を待たせるのはかわいそうだよな。
食券を返金してもらおうかとも思ったが大人気ないような気もして、順番を待ち食べたラーメンは別にそれほど美味くもなかった。
これをわざわざ並んで食べるか?
煮干しラーメンはボンヤリとした味でしまりがなく、美味しいと思ったのは、オススメの食べ方にある残ったスープにご飯とひきわり納豆を入れて食べた汁飯だった・・・。
結論、納豆とご飯は美味しい。

まあ無惨、ハズレ店を引くのは得意だから仕方ない。
ホテルへ入るのはまだ時間が早いので、シャッターのチラホラ見える商店街をホテル方面へと歩く。
現地の人はこれくらいの雪なら傘もささないようだ。
わたしは傘をさして恐る恐る滑らないように雪の積もる道を歩く。
ふと見上げるとなんとも怪しい建物が目に入る。
むむむむむっ、あれは、あの有名なフリーメイソンではないのか?




次回、「フリーメイソンの罠」乞うご期待‼️