●概要
◇栗山英樹氏のおすすめ書籍シリーズ、稲盛和夫さんの生き方。以前読んだ本と同じ部分もあるし行っていることは同じ。人として当たり前の道徳をベースにする。人間として正しいことを追求する。特別なテクニックなどではなく、そこを軸にして生きることで、偶然とは到底思えない僥倖にも恵まれていく。
◇抜き出すには、一言一言に思いが詰まった本なので、はばかられるほど。やはりこれは購入して持っておくべき本だと感じた。
◇魂、宇宙の真理などと、言葉面だけ見るといかがわしい匂いと思ってしまうが、元来技術者である稲盛氏がそこに至ったのは、それまでの経験で、そうとしか説明できないという思いが本当にあったのだと思う。新興宗教のように苦痛の先の救いを求めるのではなく、熱意と能力、考え方を駆使して取り組んで行くことで、人生の成果が得られると思って伝えてくれているのだと思う。
●印象に残ったこと
◆人間として正しいこととは、嘘をついてはいけない、人に迷惑をかけてはいけない、正直であれ、よくばってはならない、自分のことばかりを考えてはならない など、子供の頃教わったはずのことを真面目に取り組むことである。(p.18)
◆人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力 で決まる。
考え方はマイナスがあるというのがポイント。能力も大きなファクターだが、それだけではなくカバーできる、一生懸命精進する熱意も掛け算。(p.24)
◆この宇宙の何処かに、知恵の蔵というべき場所があると考えている。その蔵から真理を取り出すために、燃えるような情熱を傾け真摯に努力を重ねていくことが必要だと考える。(p.33)
◆仏事成就の母体は強烈な願望。達成絵の過程を何度も何度も考えす。シミュレーションしてはやり直す。練り直していくうちに、成功への道筋が見えてくる。そうして完成形がくっきりイメージできるようになる。逆にそこまで事前に物事を強く思って深く考えないと、(見えないと)創造的な仕事や人生での成功はおぼつかない。(p.44)
◆思ったものだけを私たちは手に入れることができる。そのためには潜在意識に染み込むまで、おもって、思って、想い続ける。潜在意識は人生の・生活のふとした瞬間にヒントをもたらしてくれる。漠然と行きていたらそうはならない。夢を語り、描くことが大事。夢を描けない人に想像や成功がもたらされることはないし、人間的な成長もない。目標に向かって創意工夫・ひたむきな努力を続けていく中で人格は磨かれていく。(p.79)
◆私の有している能力、私が果たしている役割、それが私だけの所有物である必然性はどこにもない。たまたま私に与えられたものであり、それを磨く努力を下にすぎない。どんな才能も天からの授かりもの、借り物にすぎない。だから己の才能を「公」に使うことを第一義、「私」につかうことを第二義とすべきである。謙虚という美徳の本質はそこにある。(p.128)
◆仕事における喜びというのは、飴玉のように口に入れたらすぐ甘いといった単純なものではない。候は苦しさや辛さもあるが、そこからにじみ出てきた甘い果実がある。仕事の楽しさは苦しさを超えたところに潜んでいる。だからそこ、働くことで得られる喜びは格別であり、遊びや趣味では決して代替できない。真面目に一生懸命打ち込み、つらさや苦しさを乗り越えて何かを成し遂げたときの達成感。それに代わる喜びはこの世にはない。(p.158)
◆新入社員に対して、「君たちは、いままで両親や社会の様々な人達のお世話になって行きてきた。これからは社会人になるのだから、今度は社会に対してお返しをしていく番だ。社会人になってまで、人から何かをしてもらおうという気持ちでいてはだめだ。してもらうがわから、してあげる側へと、立場を180度帰る必要があるのだ。(p.174)
◆動機善なりや、私心なかりしか ー 電気通信事業に乗り出すときに、本当に国民のためを思ってのことか。会社や自分の利益を図ろうとする私心がそこには混じっていないか。あるいは世間からよく見られたいというスタンドプレーではないか。その動機は一点の曇りもない純粋なものか という自問自答を繰り返した。(p.183)
●印象に残ったエピソード
◆本田宗一郎氏の経営セミナーを稲盛氏が受けに行った時、温泉旅館で大広間で待っていると、向上から作業着のママ直行し開口一番一喝。「みなさんはいったいここへ何しに来たのか。経営の勉強をしに来たらしいがそんなことをするひまがあるなら、一刻も早く会社に帰って仕事をしなさい。温泉に入って、飲み食いしながら経営が学べるわけがない。さっさと会社に戻って仕事に励みなさい。こんな高い参加費払ってくるバカがどこに居る。」(p.102) どんな耳障りのいいことを言われるよりもよほどよい。
◆老師をたずねて、「このことろこういう問題があって心労が耐えない。」というはなしをし、慰めの言葉をかけられるかと思えば次のように言われた。「大変でしょうが、仕方ありません。生きていれば苦労はかならずあるものです。」そして「災難にあったら、落ち込むのではなく喜ばなくてはならんのです。災難によって、いままで霊についていた業が消えていくのです。それぐらいの災難で業が消えるのですから、稲森さん、お祝いをしなくてはいけません」(p.236)
●タイトル
生き方
人間として一番大切なこと
●著者
稲盛和夫
●出版日
2004/8/10
●読書日
2023/5/10















































































































































































