●概要
◇喘息に関するQ&Aの134問について、専門医が回答するという本。今まで知らなかった情報もあるので、知らない部分を埋め合わせることで、喘息への理解が進む。
◇喘息は命に関わる病気である。1950年代では15,000人以上が命を落としていた病気であって、恐ろしいものである。その認識をまず持たなければいけない。
◆1門1答方式で勉強になることが多かった。喘息の子供がいる人にはおすすめの本である。
●新たに知った知識
◆小児喘息の90%は主にダニの死骸や分といった特定のアレルゲンが引き金になって起こるアトピー型である。(p.27)
◆症状がない時期がある事自体が、ぜんそくという病気の大きな特徴である。症状がない間にも起動では静かに炎症の状態が続いている。(p.41)
◆喘息発作がおこりやすいのは、午前2時から4時のあいだ、5月から7月、10月から11月の間が多い。(p.48)
◆解熱・鎮痛で使われるアスピリンを始めとする解熱消炎鎮静剤を取ると、喘息の発作が起こることがある。食品や薬剤に含まれる色素、防腐剤によって誘発されることもある。薬は自己判断の市販薬ではなく、医師に処方してもらうべき(p.52)
◆逆流性胃腸炎が喘息を誘発することもある。合併のメカニズム(順序)は不明だが、両者の有病率相関は高い。
◆アレルギー性鼻炎も。アレルゲンを吸い込むことで起こる病気なので、アレルゲンを除去することが重要。(p.54)
◇パートナーがアレルギー性鼻炎であるなら花粉などは家の前で落とさないといけない。自分ごとに捉えないといけない。対策グッズをじぶんで買って、自分で使うことを習慣にしたいと思う。
◆医師に伝えるときの内容
・いつ頃から症状が出たか
・どんなときに症状が出るか
・どのような症状が出るか
・発作状況の強さ
・発作の出る頻度
・夜間・睡眠の状態
・悪くなるきっかけの心当たり
・アレルギーはあるか
・風を引きやすいか
・過去の病歴
・現在治療中の病気
・家族の既往歴
・部屋の環境
上記のメモを持参するべき。
◆ホクナリンテープ…長時間作用性β2刺激剤 であり、気管支拡張を行って呼吸を楽にする。
◆吸引ステロイド…抗炎症薬 気道の炎症を改善して過敏性を制限する 症状を根本から改善するものである。
◆吸引ステロイドは副作用が少ない薬ではあるが、口や喉に違和感が残ったり、口内炎ができることがあるので、うがいを行うと良い。
◆喘息との相性が悪い薬として、交感神経遮断薬であるβ遮断薬は相性が悪く、気管支収縮に関わるβ2受容体に対しても遮断作用を示すことがある。目薬に入っていることがあるので注意。
◆子供が就寝中苦しそうにぜーぜーして眠れないなら、吸引させたほうが良い。(Q63)
◆薬を飲んで吐いてしまったときには、飲んだ直後~30min以内で区駿河そのまま出てきたときにはもう一回分飲ませる。30min以上たった後では、改めて飲まないこと。(Q65)
◆吸引するときには、”ホー”という声を出してから、その口の形で吸引すると気道に届く量が増える。舌の根が気道を塞ぐことを防いでいくためである(Q66)
◆発作を避けるには、これまでの発作の共通点を考えて、悪化原因がどこにあるのかを検証すること(Q70)
◆発作のときに介助として、利き手を胸の前に当て、反対の手を背中に当てる。呼吸に合わせて履くときに胸が動く方に圧迫する。また、呼吸のリズムを1,2で鼻からゆっくりと吸って、すぼめた口から3,4,5,6で吐くようにする。(Q82)
◆大発作が起こったら、炎症が治るまで1ヶ月かかる。小発作であっても回復に2週間程度かかる。
◆エビデンスが不足しているが、地中海食はバランスの良い健康的な食事であるため、喘息に良いという考え方もある。(Q99)
◆安息香酸ナトリウム、食用黄色4号、食用黄色5号、食用赤色2号、などの食品添加物はアスピリン喘息を誘発することがある。シロップ、飴、醤油、マーガリン、アイス、シャーベット、チーズなどに含まれることがある。(Q101)
◆たけのこ、なす、ほうれんそう、やまいも、里芋などのヒスタミンやコリンといった気道収縮作用のあるものはあまりとらない方が良い。冷たい牛乳やインスタント麺もNG(Q102)
◆プールがぜんそくに良いというのは、温度が高くて一定であり、ホコリが少ないから。
◆呼吸機能を高めるストレッチとして「バランスボールを抱くポーズ」で、呼吸しながら前後にゆっくり動いたり、左右に捻ったりしながら数分行うと良い。(Q108)
◆運動するときには準備運動をしっかりする。水が飲める状態であれば飲ませる。(Q108)
◆子供のセキで、たんが詰まっているときには手のひらをお椀のように丸めた状態で、こどもを前かがみの状態にさせ、背中をリズミカルに叩くと出しやすくなる。(Q117)
◆ツボ押しは写真を参考に行う。(Q118)
◆オフロに入っての発作を防止するため、急激な寒暖差を杖内容にすること、長湯を避けること、換気扇を回してカビを防止すること がある(Q122)
◆布団やシーツは、化学繊維の方が良い。動物性のものは避ける。(Q124)
◆旅行の際は喘息カードを持参する。直接エアコンが当たる席を避ける。
●タイトル
ぜんそく
長引くセキ・たん・息切れ
気管支炎・COPD
呼吸器とアレルギーの名医が教える
最高の治し方大全
聞きたくても聞けな方134問に専門医が本音で解答!
●編集人
上野陽之介
●出版日
2021/10/12
●評価
★★★★☆
●読書日
2023/5/24









