前回の闘病日記より……
帰宅してからも春は 気持ち悪いのと貧血で ふらふら倒れてしまう
それでも健気に オシッコ、ウンチがしたくなると シートのある所まで頑張って行こうとする
でも辿り着けずに その場でしてしまう……
いいんだよ春…
もう頑張らなくていい(涙)
3ヶ月と少し 春はいっぱい頑張ったもんね。
点滴も 毎日震えながら頑張ったもんね…
苦そうな吸着剤も我慢して飲み込んだもんね……
相当 辛い身体で ふらふらしながら シートまで行こうとする春の姿を見てると 辛くて悲しくて……
ネスプ注射で少しでも貧血が楽になってくれればと願っていたけれど どんどん症状は悪くなる一方
夜は吐血をした
いよいよ 本当に覚悟しなくてはいけない時がきた…
辛くて悲しくて…春に申し訳なくて…
ただ傍にいて身体を支えてあげたり さすってあげたり 話しかけてあげる事しか出来ない自分が情けなくて…悔しくて……
涙が止まらない…
今 この状態の春に 点滴の針をさすのは可哀想だったけど 最期の時が近いなら せめて 脱水、尿毒症での酷い苦しみを与えないために点滴をした ……
ごめんね…春(涙)
酷いお母さんだって思ったよね…
タール便も頻繁にする様になった
苦しさから 落ち着かない様子で 何度も場所を移動して その度に倒れこみ 頭が壁やソファーにぶつかってしまうので 移動の時は傍まで行き 春の身体を支えてあげてた
パパさんは寝ると中々 起きない人なので 安心して春を任せられない……
春は 2階で私とチビと一緒に寝る事にした。
ベットの上なら 倒れこんでも 頭を打つこともないし少し安心

春の 生前最後の写真……
23時頃から 呼吸が荒くなり 開口呼吸になる
嘔吐、タール便も止まらない…
春…ごめんね
何もしてあげられなくてごめんね(涙)
身体をさすり いっぱい話しかけた
荒い開口呼吸の合間に 目を開けたまま眠っているのか 鼾らしき音が聞こえる
眠れてるのかな?
もしかしたら 意識がとんでるの?
と思ったら また荒い開口呼吸が始まる…
そんな波を何回繰り返しただろう…
夜中には もう身体を動かす事すら出来なくなりぐったりしている
私は 込み上げる涙をぐっとこらえ 身体をさすり続け"春…もう頑張らなくていいよ。いっぱい頑張ったから もう楽になっていいんだよ"………
腕枕をしてると少し楽なのか 呼吸が穏やかになる
そして私もつい 15分くらいウトウトしてしまった
"わんっ"と 今まで聞いた事のない声で春が吠え ビックリして目が覚めると 春が腕枕から移動していた
春…どうしたの?苦しいんだね…
大丈夫…お母さん居るからね………
時計をみたら パパさんの起きる時間だった
そうか…春は パパさんが仕事に行く時間だったから吠えたんだ…
いつも下で一緒に寝てたし 仕事に行く時も春はお見送りしてたもんね………
こんなに苦しんでる時にまで しっかり自分の役目を果たそうとするなんて………
切なくて…こらえていた涙が溢れだし止まらない
パパさんは 正直 愛犬家とは言えない
普段 わんこ達と遊ぶ訳でもないし 話しかけもしないし 撫でたり抱っこしたりもしない……
"わんこ好きだよ"って言うけど 本当かよ!?っていうくらい無関心
なのに春は何故かパパさんが好きみたい
パパさんが好きと言うより 男の人が好きなのかも
以前 げんチャンの火葬をお願いした 動物の園のスタッフさんに甘えて抱っこしてもらってたし……
ぐったりとした春を抱っこして 下に降りた
もう完全に力が抜けていて 意識も朦朧としている
目はあけたまま瞬きもせず パパさんのお見送り……
パパさんに "多分 帰るまで春はもたないかもしれないからね"と告げたら パパさんは一瞬 潤んだ
そして"仕事行きたくない"と言った
でもこの日は どうしても休めない仕事だった……
意識はもうなかったかもしれないけど 苦しい中 春はしっかり最後の努めを果たし パパさんを見送った。。。
私は 暫く春を抱っこしてたけど 春と パパさんの匂いが染み着いた布団に寝かせてあげる事にした
春…解るかな?今までずっと このお布団で パパさんやげんチャン、夏っちゃんと一緒にねんねしたね…
私がキッチンに物を取りに行ったら グッタリして体を動かす事も出来なかったのに 春が一度 頭を起きあがらせ周りを確認してるみたい
私は春に"大丈夫だよ。ここにいるからね"と言った
安心したのか パタッと布団に倒れた……
それからは片時も離れず 恐らく見えてはいないだろうけど 春の横に添い寝して 体をトントンして手を握り 話しかけていた
パパさんを見送ってから 2時間後 春の呼吸が どんどん小さくなって
お別れの時が近づいてきた……
私は春を抱き抱え…涙が溢れてしまい
覚悟はしていても やっぱり悲しい……
もっと一緒に居たい……
"春…いっぱい頑張ったね。お利口さんだよ"
いっぱい褒めてあげた
呼吸がまた小さくなり …
そして 深く息を吸い込み 痙攣がはじまった
"春…大丈夫だよ。げんチャンが待っててくれてるからね。お利口さんだったね。ありがとね…春。大好きだよ………"
とても苦しそうにもがいて…
4、5回 痙攣を繰り返しただろうか…
8時8分頃
呼吸が止まり……
そして春は 私の腕の中で 静かに息を引き取った。。。
涙が止まらない…
もしかして入院してれば…
もっと他にしてあげる事はなかったのか……
後悔の波が押し寄せてくる
呼吸が荒くなってから 春は9時間もの間 苦しみ続けた
小さい身体で………
春…3ヶ月と11日の闘病生活 お疲れさまでした

もう ゆっくり休んでね

短い犬生だったけど 春にとって楽しい事 嬉しい事 作ってあげれたのかな?
お母さんは 春に出会えた事 家族になれた事 春のお世話をした事 全てが宝物です……
長生きさせてあげられなくてごめんね…
今度 生まれ変わったら 健康な身体で長生きしようね(涙)
春…本当に 本当に お利口さんだよ
今まで お母さんの傍に居てくれてありがとう

大好きなげんチャンの所へ行けるね……
春…大好きだよ


病名 慢性腎不全
平成27年8月15日
享年 9才4ヶ月5日

