「マニュフェスト」 という言い間違いは、なぜ、起こるのか? ── 後編 | げたにれの “日日是言語学”

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   パンダ いつもスンマヘン。 こちらは “後編” のアタマです。 前編は ↓

          http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10365241029.html





  【 「マニフェスト」 の語源 】


〓もちろん、世界中を見まわしても、


   manufesto なんてコトバは存在しません


〓しかし、まったくなかったか?というと、実は、そうでもない。そして、これが意外なことに、言い間違いのもととなる 「マニュアル」 と関係がある。


〓「マニフェスト」 の語源は、イタリア語を借用した英語です。



   manifesto [ mani 'fɛsto ] [ マニ ' フェスト ] イタリア語
    ↓
   manifesto [ ˌmænə 'festoʊ ] [ マナ ' フェストウ ] 英語。1620年初出
      “君主・政府・政党・団体が発表する 「宣言、声明」”



〓これは、ラテン語の


   manifestus [ マ ' ニフェストゥス ] 「明らかな、疑う余地がない」
      ※アクセントの位置に注意。


という、形容詞化した、動詞の完了受動分詞 (いわば英語の過去分詞) に由来します。「マニフェスト」 を意味するようになったのは、おそらく、以下のような過程によるものでしょう。



   manifestus <形容詞> 「明らかな、疑う余地がない」。古典ラテン語
     ↓
   manifestō [ マ ' ニフェストー ] <動詞> 「明らかにする、表明する」。古典ラテン語
     ↓
   …………………………
     ↓
   manifestare [ manifes 'tare ] [ マニフェス ' ターレ ] <動詞> イタリア語
     ↓
   「言葉や行動で感情を表現する」  ※語義の拡大
     ↓
   manifesto [ mani 'fɛsto ] [ マニ ' フェスト ] <形容詞> 「明らかな、公然たる」
     ↓
   manifesto [ マニ ' フェスト ] <形容詞の名詞化> 「貼り紙、ポスター」
     ↓
   「政権発表」、「政治的示威行動」  ※動詞 manifestare に応じた語義の拡大
     ↓
   「宣言、声明文」、「マニフェスト」



〓現代イタリア語の名詞 manifesto 「マニフェスト」 は決して、動詞 manifestare 「マニフェスターレ」 から派生したものではなく、形容詞 manifesto の名詞化です。


manifestare の “過去分詞” は、


   manifestato [ マニフェス ' タート ] 「表明された(もの)」


であって、manifesto ではありません。逆なんですね。ラテン語時代に、manifestus から manifestō という動詞が派生したのです。


〓ただし、古典ラテン語のアクセントが manífestus なのに対して、現代イタリア語では manifèsto となっています。類推によるアクセントの移動でしょう。


〓語義の変化の過程で、形容詞が動詞になったり、動詞が名詞になったりしますが、これは、語義の変化を引っぱったのが 「動詞」 であろう、という判断からです。



〓ラテン語の造語法は、以下のごとくでしょう。



   man(u)- ← manus [ ' マヌス ] 「手」
     +     ※正しい語根は manu-
   -i-  接合母音
     +
   *festus [ ' フェストゥス ] 「打たれた」 ← *fendō [ ' フェンドー ] 「打つ、たたく」
     ↓
   manifestus [ マ ' ニフェストゥス ] 「手で打たれた」、「手でつかまれた」
     ↓
   「現場を押さえられた、罪状の明白な」
     ↓
   「明らかな、疑う余地のない」



〓ラテン語が文語化された時代には、すでに、単独の *fendō という動詞は消失していました。 offendō, dēfendō のように、接頭辞が付いた形でのみ現れます。この2つの動詞は、常用される動詞として英語にも借用されています。



   offend 「感情を害する、怒らせる」。英語
     ラテン語 offendō [ オッ ' フェンドー ] 「衝突する、感情を害する」
        ← ob- *fendō 「~に向かって」+「打つ、たたく」

   defend 「守る、防衛する」。英語
     ラテン語 dēfendō [ デー ' フェンドー ] 「防ぐ、阻止する」
        ← dē- *fendō 「~から離れて」+「打つ、たたく」



〓つまり、英語の ~fend という動詞の 「ラテン語における過去分詞」 が ~festus なんすね。英語では、offended, defended ですが。


*fendō という動詞は、印欧祖語で、


   *gʷhen- [ グフェン~ ] 「打つ、駆り立てる」。印欧祖語


と再構されています。
〓日本でよく知られた言語では、この動詞を残しているものはありません。英語を含むゲルマン語派では消失しています。ただ、スラヴ語には残っていて、


   гнать gnat' [ グ ' ナッチ ] 「駆り立てる、追い立てる」。ロシア語
      ※現在変化は гоню gonjú [ ガ ' ニュー ], гонишь gónish [ ' ゴーニし ]……


となっています。


〓ラテン語を学んだヒトは、offendo, deffendo の完了受動分詞は、


   offendo → offensus [ オッ ' フェンスス ]
   defendo → defensus [ デー ' フェンスス ]


ではないか、と指摘するかもしれません。offestus, defestus という語形はラテン語辞典に見えません。


〓しかし、こんな単語があります。


   infestus [ ' インフェストゥス ] 「敵意ある、有害な、危険な」
   infensus [ イン ' フェンスス ] 「敵意ある、有害な、危険な」


〓まったく同じ語義で、語形が少し違う。


〓これらは、


   *infendō [ イン ' フェンドー ] 「~に向かって」+「打つ、たたく」


という動詞の完了受動分詞 (過去分詞) と考えられますが、ラテン語が文語化されたときには、この *infendō という動詞は消失していました。


offendō, dēfendō の場合、 *fendō は死語になってのちも、生き残っていましたが、 *infendō は *fendō のあとを追って消滅してしまったわけです。そして、あとに 「完了受動分詞」 を遺児のように残したのです。
〓ところが、この遺児は兄弟でした。


   古い形式の infestus 
   新しい形式の infensus


です。


〓この兄弟の違いを説明してみましょう。
〓ラテン語が文字として書かれるようになる以前に、こういう状態だったことが考えられます。



   *fendō [ ' フェンドー ] 「打つ、たたく」
    ↓
   *fend-  動詞幹  ※第3活用なので “動詞幹” を使う
    +
   -tus  完了受動分詞をつくる接尾辞
    ↓
   …………………………
    ↓
   *fend-tus  ※接合部で d t の衝突が起こり、d s と異化が起こる。あるいは、fentstus と発音されたか?
    ↓
   *fenstus [ ' フェンストゥス ] 想定される、古い時代の完了受動分詞
    ↓
   festus [ ' フェストゥス ] n を落とす
   ――――――――――――――――――――

   …………………………
    ↓
   *fend-tus  ※接合部の dt は、実質的に tt となり、さらに ss となる
    ↓
   fensus [ ' フェンスス ]
   ――――――――――――――――――――



〓こうして、古い infestus、新しい infensus の兄弟が生まれました。


〓後世、ラテン文語の動詞の変化形として残ったのは、弟の -fensus のほうでした。ゆえに、動詞の変化表に見える 「完了受動分詞」 は offensus, dēfensus であり、 offestus, dēfestus は存在しないワケです。

〓いっぽう、 -festus という語形は、一部の化石化した形容詞に残りました。そうした単語の1つが、


   manifestus


であるわけです。つまり、 -festus という単語は 「兄のおもかげ」 と言えます。






  manus 「手」 というラテン語 】


manifestus という合成語の前半は


   manus [ ' マヌス ] 「手」


というラテン語です。

〓実を言うと、manus という単語の語根は manu- なので、合成語の場合にも、


   manu-


となるのが本来でした。


〓ラテン語をキチンと学んでいないヒトでも、ラテン語の男性名詞が


   -us


という語尾で終わることはナントナクご承知でしょう。しかし、これは、


   -u-  “語根” を “語幹” に延長する母音
    +
   -s  主格を示す語尾


に分かれます。ですから、実は、 -u- というのは、本来の単語の一部ではないし、格変化語尾でもないんです。語根と変化語尾を結合するためのクッションの働きをしています。


-us で終わる単語は、ほとんどがこれです。ところが、ときおり、


   u- までが語根で、それに、いきなり、主格語尾 -s が付いている


という単語があります。表面上は見分けがつきません。こうした名詞を


   u-語幹


と称します。この -u- は、起源的には語幹を延長する母音ではなく、語根末の半母音 -w と考えられています。


〓通常の -us に終わる名詞と、u-語幹の名詞とでは、単数の主格・対格以外の語尾がすべて異なります。



   【 主格 】
   digit-us [ ' ディギトゥス ] 「指は」
   manu-s [ ' マヌス ] 「手は」


   【 属格 】
   digit-ī [ ' ディギティー ] 「指の」
   manu-us [ ' マヌース ] 「手の」



〓で、この違いが造語法に影響してきます。


〓ラテン語の場合、合成語の第1要素と第2要素のあいだに現れるのは、 -i- という母音です。つまり、 -us, -a, um に終わる語を第1要素とする場合、これを取って -i- を加えます。



   aur- ← aurum [ ' アウルム ] 「黄金」
     +
   -i-
     +
   fodīna [ フォ ' ディーナ ] 「採掘抗」
     ↓
   aurifodīna [ アウリフォ ' ディーナ ] 「金鉱」



〓この造語法は、古典ラテン語では必ずしも盛んに使われたものではありません。2つの単語を1語につなげて、ワザワザ長ったらしい単語をつくる必要はなかったのでしょう。属格を使えば、カンタンに 「~の~」 という句をつくることができます。
〓この -i- をつかった造語法は、後世の学術ラテン語で、主として、学名を造語するのに頻用されました。


〓ところで、manu-s のごとく、語根そのものが母音に終わる単語を使って合成語をつくる場合は、わざわざ -i- を加える必要がありません。造語の第1要素としては manu- のままでよいハズです。ところが、現実は、そうはいかない。



   mani- で造語している語 】
   manifestārius [ マニフェス ' ターリウス ] 「現場を押さえられた」
   manifestātiō [ マニフェス ' ターティオー ] 「表明」
   manifestātor [ マニフェス ' タートル ] 「明らかにする者」
   manifestē [ マ ' ニフェステー ] 「明白に」
   manifestō [ マ ' ニフェストー ] <副詞> 「現行犯で」
   manifestō [ マ ' ニフェストー ] <動詞> 「明らかにする」
   manifestus [ マ ' ニフェストゥス ] 「明らかな」 = manufestus
   manipretium [ マニプ ' レティウム ] 「俸給」 = manupretium
   manip(u)lus [ マ ' ニプるス ] 「ひとつかみ、束、歩兵中隊」

   …………………………

   man- で造語している語 】
   mantēle [ マン ' テーれ ] 「手ぬぐい、ナプキン」
   mantēl(i)um [ マン ' テーるム、マン ' テーりウム ] 「手ぬぐい、ナプキン」


   …………………………

   manu- で造語している語 】
   manuāle [ マヌ ' アーれ ] 「本箱」、(複数で)「手引き書」 ※「マニュアル」 の語源
   manuālis [ マヌ ' アーりス ] 「手に持った、ひとつかみの」
   manuārius [ マヌ ' アーリウス ] 「手で動かす」
   manuārius [ マヌ ' アーリウス ] 「泥棒」
   manubiae [ マ ' ヌビアイ ] <複数> 「戦利品のうちの将軍の取り分」
   manubiālis [ マヌビ ' アーりス ] 「戦利品を売って得た」
   manubiārius [ マヌビ ' アーリウス ] 「利益をもたらす」
   manubriolum [ マヌブ ' リオるム ] 「小さな柄 (え)」
   manubrium [ マ ' ヌブリウム ] 「柄 (え)、取っ手」
   manucla [ ' マヌクら ] 「投石機の引き金」
   manufestus [ マ ' ヌフェストゥス ] 「明らかな」 = manifestus
   manuleātus [ マヌれ ' アートゥス ] 「長い袖のついた」
   manuleus [ マ ' ヌれウス ] 「長い袖」
   manupretium [ マヌプ ' レティウム ] 「俸給」 = manipretium


   …………………………

   manū- で造語している語 】
   manūfactilis [ マヌー ' ファクティりス ] 「手製の」
   manūfactūra [ マヌーファク ' トゥーラ ] 「手細工、手工業」
   manūmissiō [ マヌー ' ミッスィオー ] 「奴隷の解放」
   manūmittō [ マヌー ' ミットー ] 「(奴隷を)解放する」



manū- というのは manus 奪格形 (だっかくけい) です。ラテン語の奪格は、手段をあらわす 「具格」 (ロシア語の造格) が合流してしまったために、「~から」 という本来の奪格のほかに、「~によって」 という手段もあらわしました。英語だと with ~、by ~ などの前置詞句であらわすものです。
〓古典ギリシャ語の場合、しばしば、造語要素に “斜格形” (主格以外の格) が現れるのですが、ラテン語では珍しいと思います。つまり、



   manū [ ' マヌー ] 「手で」  by hand
    +
   factus, -a, -um [ ' ファクトゥス ] <faciō の完了受動分詞> 「作った」 made
    ↓
   …………………………
   *manūfactus, -a, -um [ マヌー ' ファクトゥス ] 「手で作った」 handmade
    ↓
   *manūfactus  「手で作った物」 ※名詞化
    ↓
   manūfact-
    +
   -ilis  名詞から形容詞をつくる語尾。英語の -ile
    ↓
   manūfactilis, -le [ マヌー ' ファクティりス ] 「手製の」
   ――――――――――――――――――――

   …………………………
   *manūfactus, -a, -um [ マヌー ' ファクトゥス ] 「手で作った」
    ↓
   manūfact-
    +
   -ūra  形容詞から抽象名詞をつくる語尾。英語の -ure
    ↓
   manūfactūra [ マヌーファク ' トゥーラ ] 「手細工、手工業」
   ――――――――――――――――――――



〓英語の manufacture 「マニュファクチャー」 は、もちろん、この manūfactūra というラテン語に由来します。manūfactilis のほうは英語に見えません。もし、借用していたら manufactile となっていたハズです。


manūmissiō, manūmittō という語は、英語では、


   manumit [ ˌ mænjə 'mɪt ] [ ˌ マニャ ' ミット ] 「(所有者の意志により)奴隷を解放する」
   manumission [ ˌ mænjə 'mɪʃən ] [ ˌ マニャ ' ミッシン ] 「(所有者の意志による)奴隷の解放」


となっています。


〓米国の奴隷解放などでは、emancipation [ i ˌmænsə 'peɪʃən ] [ イ ˌ マンサ ' ペイシン ] 「解放」 という語が使われますが、世界史を長い目で通時的に見たとき、所有者の意志による 「奴隷解放」 については manumission という語を使うようです。現代でも稀用 (きよう) の語ではありません。
emancipation のほうはラテン語の ēmancipātiō [ エーマンキ ' パーティオー ] 「息子を家父長権から解放すること、所有権の譲渡」 という法律用語でした。



〓ラテン語の動詞 mittō というのは、英語では接頭辞とともに ~mit (admit, submit) として現れ、その名詞形 missiō (← *mittiō) ~mission (admission, submission) として現れます。
〓また、完了受動分詞 (英語の過去分詞) missus (← *mittus) ~mise (promise) などと現れます。


〓英語には、名詞の mission はあるものの、mittō に当たる動詞は接頭辞が付いたものしかありません。フランス語では、


   mettre [ 'mɛtʁ ] [ ' メトル ]  ← mittere [ ' ミッテレ ]  mittō の不定法現在


として、日常的に使われる動詞となっています。このあたりが、ラテン語の末裔の言語、フランス語と、単にラテン語からたくさんの単語を借用しているだけの言語、英語との違いです。


〓ラテン語の mittō は 「放す、放つ、投げる、送る」 という意味です。ですから、manūmittō の manū は “奪格” であっても、「手で」 という手段ではなく、「手から」 という “奪格” 本来の意味だとわかります。つまり、「自分の手から放つ」 という動作が manūmittō です。



〓造語のうえで、意図をもって語形が選ばれているのは manū- のみです。 man- は、manu- もしくは mani- の母音が脱落したものでしょう。そして、


   manu- と mani- は交換可能


と言えます。たとえば、manupretium と manipretium は等価です。そして、


   manufestus, -a, -um [ マ ' ヌフェストゥス ] と
   manifestus, -a, -um [ マ ' ニフェストゥス ] も等価


です。おそらく、状況から判断するに、


   manu- で始まる語形が古く、
   後世、規則的な “接合母音” -i- が用いられて、mani- となったもの


でしょう。つまり、


   manufestus → manifestus


という変化です。

〓ということは、


   もし、 manufestus という語形が、現代ロマンス語まで受け継がれていたとしたら、
   「マニフェスト」 は 「マニュフェスト」 manufesto となっていたハズ


です。 manual 「マニュアル」 や manufacture 「マニュファクチャー」 との齟齬 (そご) を気にしなくてもよかった。



〓「マニュアル/マニュファクチャー」 と 「マニフェスト」 とは、同じラテン語の manus 「手」 から派生していながら、かようなワケで発音がビミョウに違うんですね。

〓しかし、上で見たように、語源から言ったら、manual の -u- と manufacture の -u- は起源が違うワケですから、「マニュアル」、「マニュファクチャー」、「マニフェスト」 という3つの単語は、語頭の部分が全部異なっている、ということになります。
〓まあ、そんなことは普通のヒトからしたら、どうでもいいことでしょうが……



               ネイル               ネイル               ネイル



〓ところで、すでにお察しのこととは思いますが、


   「マニキュア」 の “マニ” も同じもの


です。
〓この語はラテン語には存在せず、1877年のフランス語で、ラテン語をもとにして造語されました。オモシロイことに、どういうワケか、ラテン語でも古いタイプの manu- で造語されています。



   manu- ← manus 「手」
    +
   cure ← cūra [ ' クーラ ] 「配慮、手入れ」。ラテン語
    ↓
   manucure [ many 'ky:ʁ ] [ マニュ ' キューふ ] 「マニキュア」。フランス語。1877
    ↓
   manicure [ 'mænɪ ˌ kjʊɚ | -ˌ kjʊə ] [ ' マニ ˌ キュア ] 「マニキュア」。英語



〓英語では manu- が mani- に取り換えられています。ヤヤコシイですね。


cure は、英語でも単独の単語として使われています。「治療」 という意味です。
〓英語本来の単語 care は、語源的にまったく関係がないんですが、語形と語義の類似から、ラテン語・フランス語起源の cure の影響を受けて意味が変わってしまっています。
〓もとの意味は、「悲しみ、不安」 でしたが、15世紀ごろから 「配慮、世話」 という意味になり、現代語で “Take care!” と言う挨拶が通用するにいたっています。


〓そう言えば、日本語で、「マニキュア」 のことを、わざわざ、「マニュキュア」 と言うヒトがいますね。



   マニキュア  ……  1,650,000件
   マニュキュア ……   204,000件  ※過剰修正
   マニキア    ……    5,510件  ※直音化。修正しなさ過ぎ
   マニキュワ  ……    2,620件
   マニュキュワ ……    2,150件  ※ものすごくゴテイネイな間違え方
   マニキヤ    ……    116件
       ※ Goolge 2009/10/14



〓ウチの新聞に入ってくるスーパーのチラシには、いつも、


   キューイ  きうぃ


って書いてあるんですよ。なるほど、日本人の多くは kiwi をキューイと言っている。


〓どうどす? 「マニキュア」 の千変万化。こういうのは、ネットが普及してから実態がわかるようになりました。日本語の音韻体系にそぐわないコトバの発音や表記っていうのは、意外にバラツキがあるもんなんすね。