前回の梨状筋ストレッチの続き。

【梨状筋の拘縮の左右差が仙骨を捻じり連動して頚椎が歪む】

首周りに左右差の違和感があったり、強烈な肩こりがあったりする場合、

それは梨状筋の拘縮により、仙骨が捻じれ、連動して頚椎が捻じれてしまっているせいかもしれません。

 

梨状筋は仙腸関節から大転子へと繋がるお尻の深いところにある筋肉(深層外旋六筋の1つ)。

片方だけ硬く収縮していたり、どちらも収縮しつつも左右差があったりします。

 

左右差がある場合、下図のように仙骨(や骨盤)が捻じれ、ロベットブラザーパターンにより連動して頚椎が捻じれてしまいます。

頭の中がすっきりしなくなったり、勘が働かなくなったり、お尻痛、腰痛や頭痛、ストレートネックの悪化、噛み合わせ悪化、肩や首の痛みなど様々な症状の原因となるのが、お尻の深い位置にある梨状筋をはじめとする深層外旋六筋の拘縮、緊張。

 

【梨状筋の拘縮が仙腸関節の動きを固めてしまう】

 

 

外旋六筋の中で梨状筋は唯一?仙骨から大転子へつながる筋肉で、梨状筋を使えるようになると仙骨の操作が可能になります。

 

なので拘縮を解くために徹底的にストレッチで一度弛めることが必要。

 

【どんな人に多いか?】

続に言う、ピーマン尻の人は梨状筋が拘縮している可能性が高く、桃尻の人には少ないと言えます。

と、いつものわかりやすい画像(プリケツ選手権世界1位と日本代表の図)

わかりやすく腰椎や肋骨といった背骨周りの硬さや全身の柔軟性に差があるのが一目瞭然。

その差は、深層外旋六筋、中でも梨状筋の柔軟性、筋力の差であるということができると思います。

 

【ぽっこりお腹も梨状筋の拘縮から?】

梨状筋の収縮により、骨盤が開いた状態で固まってしまう(拘縮)と、そこに結合する腹直筋や腹横筋、腹斜筋などの下部繊維が緊張し、腸周りの筋肉が左右に引っ張られ、腸下部の血行不良を起こす結果、便秘やぽっこりお腹の原因になると考えられます。

 

梨状筋は外旋、つまりは外側へ骨盤を開く(仙腸関節が広がる)筋肉ですので、骨盤の前側はパカっと開く感じになります。

拘縮を取ること、もしくは骨盤の前側を閉じるイメージで行えば、腹筋群下部に緩みが生じ血行は回復し快弁になります。

 

感覚的に表現するならば、仙骨、仙腸関節の位置と、大転子を点で意識し、仙骨側を固定、大転子を外側へ引っ張る感じでお尻を引き延ばす。※ストレッチ方法は前の記事等参照

 

 

【仰向け寝や横向き寝の弊害】

寝て起きて固まってしまうのは寝方の影響とも言えます。

仰向け寝の人の方がピーマン尻になる可能性は高く、横向き寝の人は左右差が生じやすいとも言えます。

じゃあうつ伏せ寝が良いのかどうかという話はさておき、こと梨状筋に関してはうつ伏せ寝の人ほど拘縮は起こりづらく、プリケツかつ小顔になる可能性があります。

 

寝方を変えるというのはなかなか難しいので、日々のストレッチ、調整が大事になります。

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ストレッチでも治らない人はこちらを参照ください

 

知識なしに行っても、これが一番効果があるような気がするとても良い動画です(((uдu*)

 

長時間座りっぱなしの人、寝てる時間の長い人、首や腰の違和感を感じる人、背骨の捻じれや腕、脚の長さの左右差を感じる人、ストレートネックが悪化している人等等。

 

原因は梨状筋(やその他深層外旋六筋)の拘縮かもしれませんので、一度チェックしてみましょう。

 

ということで、しばらくプリケツについて考えます(((uдu*)