ドーパミンやセロトニンを分泌し精神をコントロールする。

という場合、食事、薬などよる摂取にしろ、腸内細菌叢による合成(ドーパミンやセロトニンの前駆体合成)にしろ、

脊髄を通り脳幹をくぐって脳へたどり着き、ようやくドーパミンやセロトニンなどに変換される。

 

脳幹の通りが悪ければ、いかに良質なものを摂取したとしても脳へたどり着く量が減ってしまい、

思ったよりも効果が出ないという状態になる。

 

脳幹の詰まった状態では、食べても食べても満たされない、脳がエネルギー不足を感じる状態になったりで、

過食や薬の過剰摂取に繋がり易くなると考えられます。

日常の姿勢、特にストレートネックなどが起因となり、頸椎のズレ、首を短く使うこと(7番で曲げずに3・4番あたりでまげてしまう)によって、

神経の圧迫が起こったりします。

圧迫された神経の部位に連動した症状が出ます。(例えば頸椎3,4番あたりだと鼻が詰まったりなどで鼻の神経が通っている)

 

ストレートネック改善方法は色々ありますが、過去色々やってきた中で、ストレートネックになってしまう最もな原因、そして最も有効な改善方法としてたどり着いたのが【呼吸を改善する】ということ。

 

呼吸が浅い。横隔膜が上がりっぱなし。吸い過ぎ。吐く力が足りない。

など色んなパターンがありますが、吸う、吐く共にどちらも大事であり、横隔膜、肺が硬くなってしまうのが問題。

 

ストレートネックになってしまうのは、自然呼吸で使う筋肉が硬くなり、本来平常時に使うべきではない筋肉を使って呼吸してしまっていることが、最も大きな問題、原因であると考えています。

 

スポーツなどで疲れた時に、肩で息をする。という表現がありますが、首回りの筋肉を収縮させ肺を拡張するような呼吸になってしまう。

本来、横隔膜を動かしたり、肋骨の柔軟性で拡張したり出来るはずなのですが、横隔膜、肋間筋が共に緊張や糖化などにより超絶硬くなってしまっている状態。正常な呼吸が出来るはずがありません。

 

ストレートネックを治すためには、まずは硬くなった呼吸筋を復活させて使えるようにするところから。

 

今回は呼吸の筋肉や仕組みなどについて詳しくは書きませんが、ポイントだけいくつか書いていきます。

・肋骨が背中まであることを意識し、内(外)肋間筋全体を全力で収縮、弛緩させられるようにする。

 

 

究極の身体 (講談社+α文庫)

特にストレートネックの場合、図の拘束背芯(高岡英夫氏著書より)の部分がとても硬くなります。

猫背になるために肋骨背面、上部の第一、第二肋骨近辺の肋間筋が使えていないことが多い。

酷い場合は肋骨全体、肋間筋全体の収縮、硬直にまで悪化してしまっていることも。

 

ちなみにこのポイントは、肋間筋のみならず、菱形筋(肩甲骨を寄せたりする筋肉)や僧帽筋、広背筋などもあり、連動して硬くなってしまいます(癒着等)。

 

思いっきり、限界まで息を吐いて内肋間筋を収縮させ、ロックを解除します。

すると肋骨と背骨の結合部である、肋椎関節(ろくついかんせつ)が動き出し、肋骨の形を変えられるようになり肺の動きも変わってきます。

 

やってみるとわかると思いますが、呼吸が楽になってくると首回りの筋肉も弛んできます。

肋骨自体が硬く、首回りの筋肉(胸鎖乳突筋等)を常時収縮させて呼吸していたものが、それらを使わずに楽に呼吸出来るように変わるため、肩凝りなどが起こりずらい使い方へと変わります。

 

発達した筋肉も弛むので、首も細くなっていきます。

そして第1肋骨、第2肋骨が動くようになると、肩甲骨も剥がしやすくなります。

息を思いっきり吐いて、止めた状態で腕を、肩甲骨を動かしてみるとわかり易いと思います。

 

限界を感じても、そこは限界ではないかもしれません。

吐き切った際、肋間筋はかなり収縮され、小さくなります。

肺を押しつぶすくらいのイメージで吐き、限界点を探りましょう。

 

肋骨が動き、肩甲骨が剥がれると、頸椎の7番から首を使えるようになります。※首が長くなります。

そこで初めて脳幹の通りが改善されていきます。

 

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健康を目的にしたり、何かの改善を目的にする場合、サプリや食事改善などで色々摂取したとしても、脳幹に限らず、肝機能の状態、腎機能の状態により吸収率や変換率が変わります。

同じものを同じ量で摂取してても、それらが原因で個人差が大きく生じるということです。

 

【過去最重要】背が伸びる×脳幹調整×やる気回復【発見】

 

 

過去記事にも脳幹関連はいくつかあるので見てみてください。

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まずは自分の呼吸がどういう状態にあるのかを確認するところから。

・吐き続け過ぎて横隔膜が上がりっぱなしになっていないかどうか

・吸い過ぎて首回りが太くなったり、体重が増えたりしていないか(吸い過ぎると太りやすい体質になります)

・肋間筋の硬さはどうか(押すと痛い場合は硬いと言えます)

・肩甲骨の可動はどうか

・etc...

 

呼吸が変われば、身体や性格が別人になったような感覚になる可能性もあります。

姿勢やスタイル、精神的に自分を変えたい人は、呼吸を限界まで変えてみましょう。