Ｍｇ：２）ATP合成酵素とマグネシウム

【マグネシウムはエネルギー合成の要】

マグネシウムは体内で３００種類以上の酵素を正常に働かせるために必須なミネラルである。

ホルモン合成やエネルギー合成、細胞合成など、生体反応のほぼすべてにおいて酵素による変換が必要であり、そのほぼ全ての酵素の正常作用にマグネシウムが必須。

例えば女性ホルモンであるエストロゲン。エストロゲンは男性ホルモンと呼ばれるテストステロンから、アロマターゼ酵素という酵素を用いて一部変換し合成されるホルモンです。マグネシウムの不足はアロマターゼ酵素の正常な作用を起こすことが出来なくなり、生理不順や不妊症などに繋がると言えます。

エプソムソルトを使い始めると生理周期が安定する、生理不順が治ったという人が多々いるのは、酵素が正常に働き始めたためとも考えられます。もしくはカルシウム過多による収縮しきっていた子宮が、マグネシウム補充により弛んだ結果正常化したとも考えられます。

ドーパミンやセロトニン、そしてドーパミンから変換されて出来るアドレナリンやノルアドレナリンなどといった精神、性格を作るホルモンもまた、酵素による変換で合成されます。

マグネシウムの不足はそれらを作れなくなるので、テンションが上がらない、低い状態で一定、喜怒哀楽の少ない性格となります。

で、今日書くのは

【ＡＴＰ合成酵素にも当然マグネシウム必須】

ですよという話。

ＡＴＰとはミトコンドリアがもつＴＣＡ回路（クエン酸回路）によって、ブドウ糖や呼吸により摂取した酸素を基に作り出すエネルギーの単位。

要は食事や酸素を基に作り出す生命エネルギーを合成する（ためのＡＴＰ合成酵素）にもまたマグネシウムが必須であるということ。

クエン酸回路でＡＴＰを合成する量が多いというのは、代謝が良いということになります。

マグネシウム不足の人は代謝が悪く、体重も減りづらい。

ダイエットにおける停滞期というのも、太った際にため込んでいたマグネシウムが減量による燃焼でかなり消費され、マグネシウム不足となった状態でおこる停滞である可能性もあるのではと自分は思います。（もちろんホメオスタシス機能によるものであったり、他の要因もあるとは思いますが）

ＡＴＰ合成が無くなると、エネルギーが無いわけですから当然身体を動かくすことも出来なくなります。

その場合は糖質摂取でなんとか身体を動かすわけですが、糖質過多は糖化や老化、カンジダ菌増殖、筋力低下、グルコーススパイクなど様々な弊害へと繋がってしまいます。そしてさらにマグネシウムを酸化させて排出してしまいます。

ちなみにマグネシウムが不足し、体内で合成されるＡＴＰの量が減少すると、減少した個所の細胞、筋肉は硬くなります。

死後硬直の仕組みが血行不良時には生体で起こると考えられます。

エプソムソルト入浴や、マグネシウムの積極的な摂取は全身の筋肉、肌、血管、臓器などのあらゆる細胞を柔らかく弛緩させることが出来ます。

健康に生きる上で最も重要なミネラルの一つであるマグネシウム。

その重要性を少しでも多く伝えて良ければ（今週は）と思います。

テンションが上がらない

やる気が出ない

片頭痛が酷い

集中力が続かない

臓器や血行が不調

血管年齢が老人並み

肌荒れが酷い

精神状態が不安定

糖尿病の気がある

他色々

マグネシウム不足による症状である可能性は高いと言えます。

マグネシウム多めの食材

を積極的に摂取し、マグネシウムを減少させる

・糖質

・アルコール

・喫煙

・口呼吸

・電磁波被爆の環境

・マイナス思考

などを軽減していきましょう。