昨日テレビで

『絶食に近いダイエットの際、飢餓状態と脳が認識するために吸収率が高くなり、低血糖で頭が働かなくなったりする』

的なことを言っていた。

このロジックが怪しいのでは?と思う。

確かに吸収率は高まるかもしれないが、ダイエットなのであれば飢餓状態であっても普段通り食べないのが当然なのだし、吸収率はさほど関係が無いと思う。

低血糖で頭が働かないというのは普通にあり得る状態だが、その先にある糖新生まで語られないのはなぜだろう?

飢餓状態で血糖値が下がりすぎると、糖新生というものが行われ、脂肪、筋肉を分解し糖質以外の物質からグルコールを生成することが出来る。

ダイエット(体重を減らす)という目標である時、思い浮かべるのは『脂肪を減らす』ということだと思うが、実際には『余計な筋肉を落とす』という割合もかなり大きい。

増えた体重を支えるため、崩れた重心によりバランスを取る際に脚の筋肉が太くなる。
バランスが悪ければ、歩けば歩くほど、走れば走るほど脚の筋肉は太くなる。


そう考えると正しい重心、正しい歩き方を行うことが出来れば必然的に脚の筋肉は細くなり、容易に体重を落とすという目標は達成出来る。(目標数値によるけど)

正しい重心で歩くことが出来たとしても、長期的に行えばいずれ理想の脚に変わると思われる。
しかしながら期限付きで体重削減目標を立てた場合、より急速に筋肉量を(体重を)減らさなければいけない。

その際利用するシステムが、糖新生なんだと思う。(生物学的には間違った利用方法かと思うけど)

あえて飢餓状態を作り出し、糖新生を意図的に行うことにより脂肪、筋組織をアミノ酸(グルコース)へと変換し、血糖値を上げて脳で使う。

飢餓状態になると頭が働かないというのは、単純に修行不足なのじゃなかろうか?(笑)

飢餓状態への耐性が足りない、食事に頼りすぎた脳の使い方しか出来ない身体(脳)になってしまっている。生物として退化してると言わざるを得ない。


ダイエットという目標がある場合、

腹が減って飢餓状態と脳が認識してくれるのは、糖新生が開始されるという喜ぶべきことだ!

と考えればよい。

ただ、健康的に痩せる という目標設定であった場合、必ずしもこのやり方が正しいとは限らない。

『目標という基準が無ければ何事に対しても、善し悪しの判断はすることは出来ない。』