マキのすき込み仕立て | みどりゾーン☆シルバー坂戸の「植木班」

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我らシルバー「植木班」超高齢化社会の元気集団、出発!

 

↓三人で一日かけた、大きなイヌマキ

 

 植木の手入れと一言で言っても、
木の種類により、色々なやり方がある。

わかりやすく言えば、松の手入れはほとんど植木鋏と手で、
一枝一枝,新芽を、丁寧に摘み取る、って感じです。
当然、とても時間がかかります。

松は他の手入れ方法がないので,どこのお宅の手入れでも
それなりに時間がかかります。

モッコク、この自然形といいますか、玉仕立てではなく、
車枝状に伸びた全体の新枝の「三つを割る」作業。
6~7月の作業になりますけど、これは時間がかかります。

しかし、時々そんなふうに仕立て上げられた

大きなモッコクを目にすると、

立派な植木だなーと感心します。

しかし、普通は、刈り込み鋏でバッサバッサと刈り込んだ、
玉仕立てが多いのですけどね。

刈り込み鋏でバッサバッサと刈り込む玉仕立てといえば、
「マキ」かなと、もっと早く仕立てるなら電気バリカンで
バババババー~でしょうかね。

しかしながら、
マキも植木鋏で一枝ずつ丁寧に透かし込んでいくやり方もある。
大きなイヌマキでしたが、三人で一日かけてそんなやり方で、
丁寧に仕上げました。
電気バリカンで仕上げたら、一人で一日はかからないだろうな、
と思えるボリュームでしたけど……

ということは,やり方で3倍の金額差があるわけです。
3倍って,大きいです。
一万円と三万円ですからね。
こうした、カラクリと言いますか、手入れ方法の違い、

手入れコストの差が生じます。

お客さんとしたら、丁寧に巧くやって欲しいのでしょうけど、
やっぱ、そんなにお金はかけたくない、

といったホンネもあります。

我々手入れをさせてもらう立場のホンネは、

人それぞれかもしれませんけど、

私としたらは丁寧に時間をかけて仕上げたい。
「早い」というのも一つの技術ですが、
遅くても、丁寧で本物といった手入れを目指したい。

我々、職人の立場としたら、どちらも出来るのです。
しかし早く、安くが、シルバー仕事のメインになってしまうのは
少し,残念な気持ちがします。

 

シルバーは安いけど下手だ、ってイメージになってしまいます。
 

 

 

↓大きな五葉松、これも時間がかかります