
にほんブログ村
北京オリンピックに登場した 創作された高山族
北京オリンピックに登場した 創作された高山族
北京オリンピックの開会式で 民族衣装を着た中国の55の少数民族が紹介されたが 実際衣装を着てい
たのはその大半は漢族であった。如何にも中国的手抜きというかこの国の少数民族に対する意識がただ
のお飾りであることがうかがえる。
そもそも中国の国父孫文は 漢民族国家を打ち建てようとしたが ソ連をモデルに民族自決を条件に建国に有力民族(満州族、蒙古族、ウイグル族などのイスラムとチベット族)を引き込む為の方便として「五族共和」、建国後領土確保の為に離脱の自由を奪い 全領土隅々まで少数民族を民族浄化し漢民族の不可分の領土とする為の同化という民族抹殺の浄化政策が必要となると 建国当初10の民族が 「民族識別工作」により39民族そして今の56民族と増えていくことになる。この「民族識別工作」の民族の定義が実にあいまいなのは 目的が民族浄化対象としての洗い出しにすぎないからであり 「単一の中華民族」という ある意味 民族浄化後の中国を理想とした常識をもった人間では使用するのもはばかれる意味不明のイデオロギーでひとくくりとなるのだ。
さて中国の漢民族を除く55民族の中に紹介される民族に「高山族」というものがある。北京オリンピックの開会式まで55の少数民族として登場した。これは一つの中国に含まれる台湾の少数民族として重要な彼らの主張のアイテムであるがゆえに 高山族に対するさまざまな「工作」がかくれている。
中国のネットではどのようにこの高山族が紹介されているかというと ほぼ同じ文言で以下のようにである
中国政府の人口統計では福建省に3千人足らずだが、台湾では高山族として9部族32万人が認められて
いる。カオシャン族という呼称は、「雅美」、「阿美」、「賽夏」、「泰雅」、「布農」、「曹」、「排湾」、「卑南」、「平埔」など、台湾の少数民族の総称。
紀元前3万年から1.5万年までの旧石器時代に、台湾の台南「左鎮人」が台湾全域に移住するように
なった。
カオシャン族のルーツは主に大陸南東部沿海一帯の古越人で、その後フィリピン群島と琉球群島から
来た少数の住民と融合して形成されたとみられている。
現在でもカオシャン族の人びとは、顔に入れ墨を施し、歯に穴を開け、耳に骨などを通すなど
独自の風習がある。主に農業、林業、狩猟に従事している。
いる。カオシャン族という呼称は、「雅美」、「阿美」、「賽夏」、「泰雅」、「布農」、「曹」、「排湾」、「卑南」、「平埔」など、台湾の少数民族の総称。
紀元前3万年から1.5万年までの旧石器時代に、台湾の台南「左鎮人」が台湾全域に移住するように
なった。
カオシャン族のルーツは主に大陸南東部沿海一帯の古越人で、その後フィリピン群島と琉球群島から
来た少数の住民と融合して形成されたとみられている。
現在でもカオシャン族の人びとは、顔に入れ墨を施し、歯に穴を開け、耳に骨などを通すなど
独自の風習がある。主に農業、林業、狩猟に従事している。
「民族識別工作」があいまいな基準であるのは 所謂日本統治時代の高砂族という区分を踏襲した
中華民国政府の民族識別とは関係なく 民族としては 言語も三系統でそれぞれの人種的・民俗・風習の
違う集団を一つの民族として55民族のひとつとして数えるには 政治的判断以外の何者でもない。
雲南省に住む数十から数百の少数民族を識別工作をしていないことからも 中国の都合で登場させられて
いるということがわかる。
一つの中国と台湾に関してはここでは歴史的詳細は述べないが 清朝の版図に入らなかった「土牛紅
線」の外側の地域を 「歴史的に中国の・・・・・」とは言えない為 是が非でも「中華民族」び「高山族」を数えなければならないという願望(野望と言ったほうが適切ではある)といえる。
↑「土牛紅線」
歴史的に台湾西部はどうにか清朝つながりで領土権を主張できても 台湾東部は「土牛紅線」の外であり ここで出てきたのが 高山族も大陸から台湾へ渡来した中華民族という歴史の捏造が文中の『カオシャン族のルーツは主に大陸南東部沿海一帯の古越人』という一説である。民族が移動したのならともかく 日本人にも20%程度は漢民族と同じDNAではあるが 民族=DNAではない。まして高山族の主なDNA及び言語系統はマレーポリネシア系であることは変えがたい事実であり 学問的にもあやふやな古越人のルーツか「主に」と記載されるのは捏造といえるだろう。そものも古越人はマレーポリネシア系語族でないベトナム系民族の祖であるのだ。
「民族識別工作」が10年に一度との事で人口数値にばらつきがあるが1990年に3000人、現在は4500人
程度高山族が 中国大陸に居住しているとの統計があり 河南に946人,福建416人,広西409人
山東 北京に点在しているようである。
リンク参照
約一万五千人が終戦後、国民党政権によって、「国共内戦」の前線に駆り出され、
蒋介石が台湾に撤退するや中国大陸に置き去りにされた・・・
蒋介石が台湾に撤退するや中国大陸に置き去りにされた・・・
これは 国共内戦で取り残された人たちがほとんどであると推察でき 広西409人と多いのは国民党が最
後まで留まっていた場所だからであろう。しかし中国残留日本人孤児が中華民族に数えられないのと同じ
で わざわざ男性しかいない元兵士と100%混血しか存在せず 地縁もないということは風俗としての伝統は100%失われているものをわざわざカウントし 少数民族特典での大学進学などの有利さから少数民族登録するひとが増えることを利用し 実質存在しない中国大陸の高山族をも「中華民族」の一つと創作されているあらわれなのだ。
北京五輪はまさに 一つの中華民族 一つの悪夢であった。
以上
2008/8/22(金)投稿

にほんブログ村