
梅原猛氏曰く 和魂洋才ならぬ「縄魂弥才」と 面白いことを言われるものです。
魔の宿り住む空間を嫌った縄文人たちの作った縄文式土器は 細部まで文様を施したという。
世界最古にして素朴な荒々しさの傑作 造形火焔(かえん)土器を生みだしたのもこの信仰。
農耕の持つ合理性が弥生土器の無駄のない形への変容を生み、そしてその過程に「縄魂弥才」があった。この融合こそ 神道の今の形そのものでもある。伊勢神宮をはじめとし神社が 男根だの女性器を御神体の一つにするのはこれが植物的でない動物的であることであり 狩猟の再生を願う古代縄文の心であったのであろう。 そして農耕神の最高神がこの上にいつのまにか覆いかぶり天皇家の皇祖として融合している。
重層的にて連続 その最下層部に位置する蝦夷心、大和心の源を探る鍵は 西の弥生そのもの地域にある日本人でも 今も残る東北の縄文ごころは日本の国柄そのものである。
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2006/3/19(日) 投稿