☆大御心: 63、85、96 2001/ 8/28 21:15
否定も肯定もしない ただ ひたすら 耳を傾け 否定も肯定もなし ものごとに 心を寄せ 詠まれる和歌
一生に詠まれ続けられる天皇の歌心は大御心とよばれる天皇の気持ちのありかたにある。
ルース・べネクト著作の「菊と刀」では 日本を「恥の文化」と西洋を「罪の文化」としているが 恥の概念がどのように 日本人のものの見方、とらえ方のひとつの物差しとしてあるのか、この概念は 誠実、そして至誠、その誠に至る過程のありかたに強く作用し 穢れをきらうのであろうか
ひたすら鏡のように物事の本質を映し出す感性の透明感をもって心を寄せ詠まれる和歌には 純度高き大御心がある。
天皇の持つ大御心と呼ばれるものと同じく 日本人にも大和心が宿る。その透明感、清涼感を妨げる存在としての漢意があり 現代の漢意、恥を知らぬ唯物史観は物と物との間に横たわり 価格表示という位置づけを常にわれわれに迫る。合理的なものの割付は 整合性の取れぬ心を生むのだ。
以上
2006/2/23(木) 投稿