☆晴耕雨読 99、107
他の国からみた よくある日本人に対するイメージアンケートでは 必ずといってよいほど「勤勉」「まじめ」という言葉が出てくる。結果として資源のない国の経済での成功が与える印象もあうのだろうが 実際に接してみてもそう感じるようだ。
確かにイタリア人よりはまじめで勤勉なのだろう そして韓国などの他のアジア諸国と比較してもそのような位置に日本人は立っているようだ。
晴耕雨読という言葉がある、晴れの日は働き 雨の日は読書で過ごすという言葉が普通に違和感なく受け入れられるのも 活字好きの日本人の発想と言葉の使われた時代の識字率の高さという背景がある。晴耕雨暇という国もあるだろうし 遊び好きの国なら 晴耕雨休か晴耕雨遊、より働くことの求められるところなら晴耕雨耕、晴耕雨読は耕が「勤」読が「勉」という勤勉な民族が受け入れた言葉だったのだろう。
聖徳太子の十七条の憲法に『八ニ曰ク、 群卿百僚、早ク朝リ晏ク退デヨ、公事監靡シ、終日ニモ盡シ難シ、是ヲ以テ遲ク朝レバ、急ナルニ逮バズ、早ク退レバ、必ズ事盡サズ』というのがあるが 仕事は早出して 帰るのは遅くという心得のようなもので 実は当時の勤務実態がそうでないのでそう奨励されたとの考えのできるが そのようなマニュアルが残り伝えられたのは 実に日本的なまじめさに違いない。
以上
2006/2/25(土) 投稿