中国人の物事の解釈は 強いものは弱い者に厳格に 強いものは公差範囲と責任逃れと極端であり 「権力格差社会」といえるのかも知れない この二つの事例がちょうどA君との会話で出てきたので紹介したい。
私「A君よ 豚肉の話じゃ面白くないよ もっとパンチのある中国ネタない? 日本で報道されないようなのなんかない?
A君「今 ネットで盛り上がってるのがありますよ ものすごく可哀そうな話が」
「それは ある普通のひとが 銀行のCDから現金を1000元おろしたら 明細に1元しか引かれてなくて CDの故障だったみたいで 次に1000元やってみると 今度も1元しか引かれない 結局かれは170回これをして 170元の元手で 17万元を手にしたわけです。それがばれて逮捕されちゃったわけです。」
私「どこが可哀そうなんだい 自業自得って奴じゃないかな。ところで「自業自得ってわかる?」
日本人ではない人間には日頃はまず簡易な日本語でしか話しかけない、ポロッと出てしまった場合は日本語能力確認のために 必ず知っている単語かどうか確認するようにしているが 彼の場合はそのような場合は質問マシーンになる誠実さを持ち合わせている 普通はわからない単語の一つや二つは聞き逃す台湾人や中国人は実に多いが この点彼はすぐれた人間性を持っている。
A君「わかります」
「逮捕は当然なんですけど 判決が無期懲役なんですよ それでネットであまりにも可哀そうだと 盛り上がっているわけです。」
私「ほう そうかい 中国人にも ひとが無期くらってかわいそうだと思うような人間性があるとはね、でも厳しい法律だな 17万元といえば日本円で250万か、10万元以上の犯罪には厳しい法でもあるのかな?汚職なんかなら100万元以上なら死刑とか?それにして厳しいな。」
A君「実は CDとかATMからお金を盗むと 金融機関に対する犯罪ということで特に厳しいわけです、彼の場合も『死刑か無期か』というところだったのですが 金融機関のミスもあったので 死刑にはならなくてすんだのですけど」
私「ほう 要するに 金融機関からお金を盗めば 銀行強盗と同じとみなされるわけだね。そんな法律がないと CDをぶち壊して金を盗む人間が出てくるわけだ。それで中国人 日本でそれやるわけあるね。
「でもよ そんな法律があるってわかってるなら それこそ自己責任 死刑じゃなくてよかっただけで それほどでもないのじゃない?中国だし。
A君「かわいそうなのは CDが壊れていなかったら彼は 犯罪者にならずにすんだんじゃないですか!」
私「1回目で気が付いたなら 銀行に知らせるのが普通だと思うけど CDのせいじゃないよ」
A君「そんなことはない 誰だって目の前にお金があるなら それを盗ってしまう誘惑にかられます。」
私「そーう? 今から銀行強盗しようと思っていない限りラッキーと思わないよ あんなもん履歴も残っているから直ぐばれちゃうでしょ 疑われるのいやだから 直ぐに銀行に手間だけど連絡するでしょ?」
A君「いや そんなことはない CDの故障が彼の犯罪を誘発した責任は重い。」
私「CD故障して迷惑かけられた人だけだろクレーム付けられるのは、要するに 道徳心が中国人にはないから目の前に金があれば手が伸びるわけだね。ところで もっとない?
A君「えーと あそこの皮が多くて手術するの なんていったかな・・・」
私「包茎のこと?」
A君「そう そうです」
私「今度は面白そうだね」
A君「上海に住んでる男のひとが 立ちが悪いということで 病院で手術したら 傷口が化膿して 結局切断することになったという話があります」
私「レベルの低い医療ミスだね 立たせようと病院にいって立つ物を切られた人には気の毒だけど あんまり面白くないよ」
A君「いや これから先があって 彼は100万元の損害賠償を起こしたのです。」
私「ほう それで 取れたの?」
A君「結局30万元の慰謝料と掛かった医療費用 その理由というのが 他の病院で切られたあそこを見てもらったら 1CMほど残っていて」
「1CMというのは公差範囲と認定されたそうです。」
私「こういうのは ものすごく おおざっぱなのね」
私「で A君 来週の月曜 11時からお客さんで待ち合わせだけど 忘れずに持ってきてくれよ」
A君「え、見積書ですか?技術資料ですか??そんなの準備の必要は確かなかったかと・・・・・
私「なに言ってんだよ 今度会うときまで 次の中国ネタ仕入れといてね」
2008/1/19(土)投稿

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