貸し農園で野菜づくりを始めて3年目。
自然栽培の畑講座に1年通っていた時に、茄子を育て種取りまでを教わった。
今年、初めて茄子の種取りができた。
茄子を育てる
自分で茄子を育ててみようと試みたのは去年の春。
真黒茄子の種を自己採取した畑友達から種を分けてもらった。
真黒茄子は「しんくろなす」と読む。
畑講座でこの名前を初めて聞いた時、漢字が浮かばず、しんくろって何?と思った記憶がある。
固定種の茄子で、本には皮が薄くておいしいと紹介がある。
もらった種をベランダで蒔いてみたが、なかなか芽が出ず、蒔き直してしても芽が出ず終わった。
今年も同じく真黒茄子の種をもらって4月にチャレンジしてみたところ、まだ気温が低いのか芽が出ず、GW中にもう一度蒔き直してみたところ発芽した。
発芽すると一斉に芽が出てくるのが面白いと思った。
苗に育てて畑に持って行った時には、他の畑では花を咲かせてる茄子があるのを横目に、遅ればせながら苗を植えることができた。
連作障害の可能性
あまり計画性がなく野菜を育てている私。
植えたいものが多いのにスペースが狭く、収穫した後、空いたところに何となくで植えているものもある。
それでも、同じ科目の野菜を続けて植えたり、隣同士で同じ科目の野菜を植えると連作障害が起きやすいと聞くので、そこは気をつけている。
今回は、ジャガイモを収穫した後の畝に茄子を植えていた。だがまさか、ジャガイモがナス科だと思っておらず、あとから野菜作りの本を見て気づいた…
茄子の育て方で、一番花は摘花すると教わった気がして野菜づくりの本で確認した。
やはり、成長する方に栄養がいくよう一番花は摘花する事が書かれていたのだが、ついでにジャガイモのページを開いて、なんとナス科という文字が目に入った!
別だと決めつけていたので想定外。
茄子とジャガイモ、実のなり方が地上と地下で別なのに、どうして同じナス科なのか…。
文句をいいたくなった(笑)
野菜づくり素人、ここは植える前に確認は必要でした…。
しかし、身をもってここで覚えました。
気づいたとはいえ、他に植え直すスペースがないので、そのまま場所を変えずに2株の茄子の成長を見ていた。
片方は花が咲き実もつけてくれ、普通の大きさの茄子に育ってくれたが、背丈が高くならず、収穫量は少なかった。
もう1株は背丈が低い上、花数も少なかった。
2株の茄子から、全部で8個ほど茄子を収穫することができた。
連作障害の症状として、生育が悪くなることがひとつにあげられるのではないかと思う。
これも貴重な経験と思えば無駄にはならない。
ひとまず収穫までできたし、味もおいしかったので今年はこれで充分だと思う。
種取り
連作障害ではあるけれど、次につなげていきたいので、採れた実のなかで、大きく育った茄子を1つ、種取り用に残していた。
収穫せず、茶色っぽくなるまでそのままにしておく。
1か月くらい時間がかかると思っていたが、ある時畑に行くと、種取り用の茄子が地面に落ちているのを発見。
部分的に茶色い部分があり、落ちてしまったという事は、もう種取していい時期になっているのかもしれないと、これで種取りしようと思った。
家に帰って数日後、種取り作業をした。
まず、茄子が柔らかくなるまで全体を揉んでいく。
柔らかくなってきたら、ヘタを切り、上部に浅めに包丁で十文字の切り目を入れ、縦に茄子を割く。
内側の実についた種を取り、水の中に出す。水をかき混ぜて、すぐに沈まない種は取り除いていき、それを20回くらい洗いながら繰り返して、すぐに沈む種を残す。