先日、友達に誘われて、The Forest Makerという、上映会に行ってきた。
アフリカのニジェール国の砂漠化した土地を、オーストラリア人の農学者であるトニー•ロナウド氏が森に再生させたという実話。
その方法が、伐採などで斬り倒された後の地中に残った木の根を生かすという、思ってもみない手法。
トニーさんが、自然再生活動で植樹でうまくいかずに行き詰まっていたある時、地中の切り株の根から小さな枝が伸びてきているのを見かけ、手入れをしたところ、樹木に育てる事に成功した。
そこでトニーさんは、多くの人の手を借りてもっと樹木を育てようと、地域の人たちに食事を与える代わりに手伝ってもらい、庶民の手によって砂漠化された干ばつ状態の土地を緑ある森林に蘇らさせた。
新しいものに目が行きがちだけれど、すでにあるもので不可能を可能にできる方法があることに行き着いた事も素晴らしいし、トニーさんのモチベーションもすごい。
循環していく
森のようにするのは長い年月がかかりそうなイメージがあるけれど、トニーさんによると、2年程で背丈以上の木に成長させる事ができるという。
樹木が早いスピードで成長させるには、切り株から小さな枝が幾つも生えている中で、2~3本を残して他は切り落とし、枝下の若い葉も切り落とし、成長させたい木に栄養が行くように手入れをする事。
これが大事だという。
さらに切った枝は薪として使い、葉っぱは土の上に置いておく事で肥料となり、無駄がない。
樹木が育つと木の根が水を吸収し、土から湧き水を採取できるようになり、樹木の木陰効果により日差しからの暑さが和らぎ、果樹は食べ物になり、人々の暮らしが良い循環サイクルへと動きだす。
遠くに行かなくて暮らしが成り立つ喜びを笑顔で話す、現地の人たちの表情がとても印象的で、40分の短い上映会から、大地のもつパワーの偉大さ•生きていく希望を感じる事ができた。
上映会後のトーク
上映会話の後は、トニーさんとLilicoさんらによる対談があった。
トニーさんの表情からにじみ出てくる笑顔がとても素敵で、Lilicoさんの明るい笑顔によるトークとで、会場が温かい空気で包まれた。
トニーさんは、オーストラリア生まれで自然が身近にある環境で育ったが、そこにあった自然が開発により壊された事に、子供ながらに怒りを感じ、今の活動の原点があると話していた。
希望には2つの側面があり、怒りを感じても何も変わらない、変えたいと思う勇気も必要で、一人ひとりの行動によって希望は生まれる。
対談のなかでの言葉ひとつひとつから、トニーさんのあり方に共感し、今の日本を大事にしていきたいなら私は何ができるのだろうかと、考えさせられた。
自分が無理なくできることから
緑がこんなにも恵みをもたらせてくれるものだというのに、私たち日本人はその恩恵を忘れてしまっているように感じる。
世界とは逆方向に、伐採されていく日本の樹木の管理に疑問も感じる。
枯れ葉が落ちればクレームになる現状…。
日本にはもともと多くの自然がある。
新しい技術を取り入れなくても、自然と共存できる暮らしを見直す事で、日本ももっと過ごしやすい環境をつくることができるのではないか。
上映会で緑の大切さと、緑ある循環が暮らしを豊かにしていく事を知り、これは一人ひとりの意識が変わることが重要と思ったけれど、自分が発信していくにはハードルが高い。
自分ができる一歩は、まず自分が土のある暮らしをして楽しむこと。
家庭菜園で野菜作りを始め、自然栽培に興味を持つ人と友達になっていくと、同じような価値観の人に出会う。そうした人とつながると会話も楽しく、興味ある話が入ってくるのでさらに楽しくなっていく。
できる事からやっていきたい![]()

















































