アンチエイジングと美容皮膚科、美容皮膚科の真髄 (2) | FF残日録のブログ

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広島県出身。各地で皮膚科の医療に関係してきました。2017年から,高槻の病院に勤めてます。過去の文書や今の心のうちを,終活兼ねて記して行こうと思ってます。2023/1/8に、dermadreamからFF残日録のブログに名称変更。

アンチエイジングと美容皮膚科、美容皮膚科の真髄 (2)

 

アンチエイジングという言葉が大流行りです。皮膚科領域でも加齢皮膚医学研究会と言う勉強会があります(https://www.sapmed.ac.jp/karei/)。アンチエイジングと美容皮膚科をどのように考えたら良いのかな?としばしば思います。不老不死が万人の願いかどうかはともかくも、いつまでも若くいたいあるいは老いたくないと言う思いは、大半の人々の願いでしょう。人はなぜ老いるのかは永遠のテーマと言って良いです。研究のテーマとして極めて興味深いもので、多くの研究者が沢山の論文を発表しています。アンチエイジングと言うと、神をも恐れぬ所業のようにも聞こえますが、実際は「元気で長寿を享受することを目的とする理論的実践的科学」あるいはもっと短く、「健康長寿を目指す医学」と言って良いでしょう。したがって、病的老化現象の進行予防し、治療する学問あるいは分野と言っても良いです。

 

2007年6月25日  日本美容皮膚科学会雑誌編集長 古川福実

同 17(2):111, 2007