患者の視点での情報提供を望みます 市民公開講座
3月16日の夕刻にWeb市民公開講座を行いました。テーマはアトピー性皮膚炎で、演者はこの分野で経験豊富な福永先生で、私が座長でした。通常はタウン雑誌で広報しますが、今回は読売新聞と朝日新聞で関西地区に宣伝させていただきました。おかげで560名ぐらいの応募がありましたが、裏番組?のWBC 日本対イタリアは強力でした。しかし、4割の方が試聴してくださいました。ありがたいことです。
その中で、患者さん(40%が中等症)に困ったことを聞いたところ、かゆみや痛みを訴える人がもっとも多く、他の項目を合わせても30−40年前とあまり変わっておりませんでした。また、最近の治療は大きく変わったのに、患者さんにその情報が伝わっていないことが問題と思いました。バイオの治療では先行している乾癬でも60−70%の患者さんは新しい治療についてはあまり情報が行き渡っていないようです。
せっかく行う公開講座ですが、主催してくださるメーカーおよびその業界団体の取り決めで講演者や座長は製品名やメーカー名を言えません。その裏の事情は何となく理解できますが、患者さんにとっては不確かな消化不良の情報のみとなっています。私は、現職の教授でもないので、やんわりとメーカー名や製品名を喋るようにしています。
視聴している方の視点に立った講演会のための改善に頑張ろうと思っています。