今日のフェルミ推定です。

■フェルミ推定とは何か?なぜ毎日やるか?

っと、その前に、前回フェルミ推定についてアップした記事 に「新潟はもっと近い」とか、
「そんなに車の燃費は良くないと思うよ」とか突っ込みをいただきまして
ありがとうございます。

ただ、それぞれの数値の正確性を問うことはここでは本意ではありません。

フェルミ推定は、結論から考えて解決に必要なデータを洗い出し、手元にないものは
類推することによって概算に迫ろうというテクニック
です。

ですので、「もっとこういう推測のしかたがあったはずだ」という振り返りはするものの、
「正解にどれくらい近似値だったか?」というのは考慮しません。

それこそ、Google で調べればすぐにわかるわけですから。

あくまで目的は、「全体から」「結論から」「シンプルに」「ロジカルに」「ざっくり大体を」
考える力をつける
ことです。

で、これ実はうちの局で毎朝やっています。
僕はその場で答えてないのですが(ずるい!)、せっかくやったんだし
僕の答えも書いているわけです。

smoking_old_man
by phitar

■昨日、日本で消費されたたばこの総量は?

さて、今日の問題は「昨日、日本で消費されたたばこの総量は?」です。

消費量が2連発ですが、今回はシンプルにこう考えました。

【必要な材料】
 日本にいるスモーカーの数
 スモーカーひとりあたりの喫煙本数の平均

ここまでの数式
(日本にいるスモーカーの数×スモーカーひとりあたりの喫煙本数の平均)

①日本にいるスモーカーの数
人口に喫煙率をかけると分かります。
  人口 → 1.2億人  
  喫煙率 → 不明

ここまでの数式
(人口×喫煙率×スモーカーひとりあたりの喫煙本数の平均)

②喫煙率
手元にデータが無いので、CAテクノロジーをサンプルとしてやってみます。
CAテクノロジーに今いた人は男性12人、そのうちの喫煙者は5人。
女性は6人、そのうち喫煙者は1人。

男性 41.6%
女性 16.6%

さて、これは喫煙可能な年齢の人を対象とした喫煙率なので、
人口も分けなければいけません。

ここでは仮に、未成年、青年、壮年以降と分けてみます。

それぞれ、
0歳~20歳、20歳~40歳、40歳~80歳とすると、
全世代に同じくらい人口がいるとして、人口比率は1:1:2。

9,375万人が喫煙する権利を持っている計算です。
さらに、男女比半々とすると、喫煙者は以下のとおり。

4,687万人×41.6% = 1,950万人
4,687万人×16% = 750万人

さて、これで喫煙者数まで推定できました。

ここまでの数式
(2,700万人×1日の喫煙数)

■1日の喫煙数を求める

えー。めんどうくさくなってきました。

1日1箱!
そうすると1日の喫煙量はひとり20本です。

なので、2,700万人×20本=5億4,000万本が今回の推定。

正解は・・・

厚生労働省によると、2006年のたばこ販売量は2,700億本。
1日に換算すると7.3億本程度の計算。
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd070000.html