※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「よいしょ…あれ、更に軽くなった?
あぁ、そっか、いっぱい出したからか
ということは俺も体重落ちてんのか、いっぱい出したもんね
…ふぅ~
…いいお湯だぁ」
ニノを 抱 い て 浴槽へ入ると、若干上がり過ぎていた変なテンションが大分落ち着いた
「…ん?」
背中がピリピリしてる
「あれ?こっちも?」
お湯に入るまで全然気付かなかったけど、腕もピリピリしてる
しかも昨日までには無かったはずの痣もいっぱいある
ニノの身体は絶対にぶつけないようにしてたけど
自分の身体のことは考えてなかったからどっかにぶつけたのかな
…いや、でもこれは痣じゃなくて引っ掻き傷だ
背中もこれと同じのがいっぱいあるのかもしれない
「これって、もしかして…」
幸せな時間を思い返してみた
始めは腕を掴んで、それが無理になったら背中に腕を回して
堕 ち る 寸 前 まで、力の限りで、必死にしがみついてくれていた
「ニノが…」
俺が最高に 気 持 ち い い 時もずっと、もう離れたくないって想いを、全身で伝えてくれてた証
ぽちゃん
お湯に水滴が落ちた
「ぅ…はぁ…」
きっとニノ自身は無意識で、傷や痣のことは気付いてないだろうし
もし気付いたとしたら物凄く落ち込むと思う
俺のことを一生懸命に想ってくれるニノだから、泣いちゃうかもしれない
だから、この嬉し涙は…目が覚める前に止めなきゃね
…ありがとう、ニノ
意識を戻したニノは、わたわた慌てたり、急に恥ずかしがったり、ポー!っと照れたり、目まぐるしく表情を変えてくれる
向こうでもたくさん想像してたくさん妄想したけど、やっぱり実物の可愛いさには敵わない
「俺はとっても嬉しい~」
そして俺は、とっても幸せだ
最後に熱いシャワーを浴びてお風呂を出た
仕事休もう!って何回も誘ったけど、超真面目な恋人が首を縦に振ることはない
今も可愛さ全開でふにゃふにゃしてるのに
ふにゃニノを誰にも見せたくないのにーっ!
それでも行くって言って譲らないのは分かってたから、身支度を手伝わせてもらった
時間配分は完璧だからね、回復を待ってゆっくり支度してもらっても充分間に合うんだ
でもここは俺のお世話上手をアピールする絶好のチャンスだから
気合い入れて頑張るっ!
顔に風が当たってそれがストレスにないように、ドライヤーを少し離して、角度も気を付けて
柔らかい髪にゆっくりと指を通す
どうかな、前より上手くなった?
ワイシャツのボタンも掛け違うような単純ミスはしない
ネクタイも曲がったりしないし、靴紐も簡単に解けないのに解けやすい結び方をマスターした
出来ましたっ!
仕事モードのニノです!
はぅ…自分で仕度されてもらったのに素材が良すぎて輝いてるぅ…
今はニノがふにゃふにゃしてる時しかやらせてもらえないけど
こうやって少しずつ積み重ねていけば
いつかきっと
「智、俺のこと全部やって」
って言ってくれるに違いない!
ニノの身の回りのことを全部やってもいい権を取得する
これは長期計画のやりたいことリストに加えよう
つづく