トラワレの今・14 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「嬉しいって言ったの、聞こえなかった?」

「でも…でもっ」

「ニノだから、俺は嬉しいんだ」

「…くっ…ぅ…」



ポロッと溢れた涙をぐいっと拭う



泣くのはいつでも出来る

今は目の前の愛しい人にたくさんの幸せをあげたい


こんな傷で幸せになってもらうんじゃなくて、もっと…


…あっ!


あれなら喜んでもらえるかもっ?!



「ちょ…ちょっとだけ待っててください!」

「やだ、離れたくない」

「ちょっとだけ!傷よりも嬉しいこと思い付いたから!今すぐあげたいの!」

「…こっそり泣かない?すぐに帰ってくる?」

「うん!」

「……分かった、待ってる」



渋々頷いた大野さんにちゅっとキスをして、部屋を飛び出た





「えっと…確かここら辺に…」



置いてあったたず…あったぁー!


急げっ急げっ!


よしっ!完璧だっ!




「智っ」

「ニノぉ…」



寝室を覗くと、しょんぼり感満載の大野さんがベッドの上で体育座りしてた

これは気合い入れて頑張らないとーっ!



「じゃじゃーーん!」



部屋に駆け込んで、腰に手を当てて仁王立ち




「おかえりなさいブーーメラーーン!!」




今日も大野さんのスーツにはお守りと称した白いチーフが挿されてた

見掛ける度に恥ずかしくて、耳が熱くなって、同時に ア ソ コ も む ず む ず し て 困ってたけど

君の本当の出番はここだぞっ!



「平泳ぎはちょっと無理だけどっ

お望みのポージングしちゃうぞっ」



大野さんが幸せを感じて貰えるなら、どんなことでもしちゃうぞっ



「えいっ、やー!


えいっ、とぉー!」



ぴょんと飛んで、後ろを向いて、 お 尻 ぷりぷりっ

もう一度ぴょんと飛んで、前を向いて、サッと座って M 字 開 脚



どう?!少しは元気出たっ??




「ニノは…世界で一番それが似合う

あぁ、なんて神々しいんだろう…


俺の女神…」


「あっ、わっ、ひゃっ」



女神っていう比喩は大分違くない?というツッコミを入れる間もなく捕まって


そのあとはもう昨日の比ではなかった



頬擦りから始まって、 ペ ロ ペ ロ チューチューなんてまだマシで

脱 が さ ず に 横へずらした状態で 前 から 後 ろ から 絶 え 間 な く 攻 め ら れ て 、ブーメランは二人のモノで 溢 れ て ぺちょぺちょ


これくらいで終わる訳もなく、そこからまた初めに戻って、頬擦りからのセットを一通りして


今度は 膝 ま で 降 ろ し た 状態で 前 から 横 から 後 ろ から


それが終わるとまた振り出しに戻って、頬擦りが始まって


ブーメランを片足に引っ掛けたまま 前 から 横 から 斜 め から 後 ろ から



あぁ…


エンドレスブーメラン…






「んー!!大満足っ!!」



壮 絶 な 営 み が朝まで続いたのに

大野さんは 衰 え る どころか輝くような生命力で溢れていた



「ニノ~ 見て見て~

全ての細胞がニノで満たされてるぅ~」



嬉しそうに隅々まで見せてくれて、大野さんが元気なことはもちろん嬉しいんだけど

ただ今の俺は、指一本動かせない再びのふにゃ姫降臨状態



大野さんを守りますから…なんて、俺にはまだまだ早かったなと反省してるうちに

全ての後処理とシャワー、そして身支度までもが終わっていた






「次は来週の月曜日に帰ってくるね」


「はい、待ってます」



朝イチでK支社へ戻る大野さんを、新幹線のホームからお見送り



「次の休みに部屋見に行ってみますので、画像送りますね」


「ニノの画像も一緒にね」



あははっ そう言うと思った!


よし、離れてる時間に少しだけ成長した俺を見てもらおう!



「もちろん分かってます


お風呂に入る前に、智を想いながら


一枚、一枚、脱いで…ね♡」



…どうかな?


向こうに戻った後も俺を想ってドキドキしてもらえるように頑張ってみたんだけど



「ニノ」



あれ?無表情?


ドキドキは無理だとしても、少しは喜んでもらえると思ったんだけどなぁ


ダメだったかぁ~



「嬉しい、ありがとう」


「…え?」



ちょっと待って


言葉は感情が見えないくらい棒読みなんだけど…



スーッと例のチーフがポケットから抜かれて


見せ付けるように外に出された舌が


ゆっくりと舐めあげた



「楽しみだなぁ…ねぇ?ニノ」


「…ぁ」



…嘘でしょ


直接的なことは一つもされてないのに、全身が痺れて動けない




「あ~残念、もう時間だ」



発車を知らせるベルが鳴って、新幹線に乗った大野さんが振り返った



「行ってきます!」


「い…いってらっしゃーいっ!」



まだビリビリと痺れてる身体を懸命に動かして、力いっぱい手を振った





「あー…びっくりしたぁ…」



ホームのベンチに座って、未だにドキドキしてる胸に手を当てる


意気揚々と突撃したのに見事に返り討ちにされてしまった…



「あははっ まだまだ全然追い付けないなー!」



でもいいよね?


だって俺は、今までも、この瞬間も、これから先もずーっと


大野さんに囚われてしまっているんだからっ





















終わり