兄と弟の今・2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「まさかとは思うけど、黙って出てきた?」

「ごめんって言って出てきた」



うわぁ そこで謝ったらそれこそ…



「あっちゃ~!」



俺の気持ちを代弁するかのように、雅が額に手のひらを当てて大袈裟にリアクションした



「なんだよっ」

「そこは謝るとこじゃないでしょー」

「じゃあなんて言えばよかったの?」

「ありがとう!大好き!って言えばよかったんじゃな~い?」



雅ナイス、その通りだ


どちらかが一歩踏み出さないことには、二人の間にある高い壁は越えられない



今夜の和は不器用なりに智くんへ歩み寄った、よく頑張ったと思う



それに対して長男は…



「はぁ?!なにそれ!泣いてんのにありがとうなんて言えるか!」

「でもキスはしたんだよな?」



本当は知ってるけどね

玄関でしてたのをキッチンの奥から盗み見してたから



「…した、けど」

「えー?!キスしたのぉー?!」



さすがはマイハニー

俺に合わせて知らない振りしてくれてる

けど、今のは少し芝居臭かったかな

でも嘘をつけないのは雅のいいところで、そんなところも大好きだぞっ



「したけど!その時もすぐ泣いてたもん…」

「昔の智兄ちゃんと和はもっとベタベタしてたよね?

一緒に寝るのも普通だったし

やっぱアレかな!」

「どれだよっ!ベタベタなんかしてねーよっ!」

「恋すると臆病になっちゃうのかなっ」

「話聞いてんのかっ?!」



あの時流した涙の訳は一つではないと思うけど

智くんは自分のことより弟達を常に第一優先にする癖がついてるから

その時も今も、和にこんなことさせてしまったって思ってるんだろう



「好きなんだろ?智くんのこと」

「それは…もちろん好きだけど…」

「なんだぁ、やっぱり問題無いじゃん」

「でもっ」

「でもなに?」

「ほら、好きにも色々あるじゃん?


家族としての情と、兄として慕う気持ちと、その…恋人?としての好きと…


違いがよく分からないからどこまで踏み込んでいいのかも分からないっていうか…」



いつもは空気を察して飄々と立ち回るくせにそこで悩むのかぁ



相手を想う気持ちにどんな名前を付けたとしても全ては「好き」なんだから

後は身を任せてみればいいんだよ




「和は俺と セ ッ ク ス したい?」

「えっ?!」



和が答える前に、雅が驚愕の声を上げた



心配すんな

愛しているのはお前だけだよ



こっそりと2回ウィンクして見せると「あ!なるほどね!」という顔をして、下手くそなウィンクを返してくれた

可愛い奴めっ



「和は翔ちゃんと セ ッ ク ス するんだ?」

「しっ…しねーよっ!」

「雅とだったら セ ッ ク ス するの?」

「まーとなんかしたくもねーっ!」

「潤とは?」

「潤くんは…」

「なんで潤だけ即答じゃないの?!なに?!もう浮気なのっ?!」

「違うっ!」



兄弟内浮気…

兄弟内恋愛だって充分ややこしいのに、そんなことになったらもう複雑過ぎて訳分からんことになるな…



「でも潤とだったら出来ちゃうんだろ?」

「そうじゃなくて!潤くんは上手そうじゃん?モテるし経験も豊富そうだし

だから…こっそり教えて欲しいなとは思う」

「なんだよ~、俺だって手取り足取り教えてあげられるよぉ?」

「気持ち悪いこと言うなっ」

「潤に教えてもらってどうするの?

智くんと セ ッ ク ス するの?」

「さっ…智兄とは…その…」

「全くしたくない?」

















つづく



今夜の更新、30分遅くします。