※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
離れてた時間が嘘みたいに感じるけど、そこはちゃんと現実だから
「大野さん、今なら戻れますよ」
この選択肢だけは真剣に提示した
「戻るなら一緒に戻る
ニノは戻りたい?」
ここから始まろうとしている秘密は
大野さんだけの判断に委ねたり、俺が一方的に引き摺り込んだりしたのではなくて
二人の意志で共有するものだと感じる
だからかな
「俺は、大野さんと進みたい」
「うん!行こう!」
ちゃんと聞けて
ちゃんと言えたよ…
ベッド へ 飛 び 込 ん で か ら は も う 散 々 だ っ た
どこを 触 っ て も ビリビリするし、どこを 触 ら れ て も ビリビリしちゃうし
本番の前の前の前段階で と に か く イ キ 続 け
最 後 に は お 互 い の 吐 息 に も 感 じ て イ っ て
…二人は、力尽きた
大野さんは残念そうにしてたけど、これはこれでよかったと思う
二人して 足 腰 立 た な く な っ た ら しゃれになんないからね
最低限のとこだけ綺麗にして、大野さんを包んで布団を被る
これからも上手くいかないこと、予想を越える様々なことがたくさん起こるだろう
でも、大野さんと一緒だから
二人で進む道だから
何回失敗しても笑ってチャレンジしていこうね
「ほら、寝ますよ」
さすがに 気 力 体 力 の 消 耗 が 激 し く て 、すぐに寝てしまいそうになる
「…ニノぉ」
腕の中から聞こえた声がこれまた眠そうで
「なんですか?」
「やっぱりダメだ」
目を閉じたまま返事をしたら、急に真剣な声色になった
こうなったことをもうすでに後悔してるんじゃないかって
それなら離れないとって身構えたのに
「減らした体重、幸せ太りですぐに戻そうっ」
ぷにぷにしてるのが俺のイイところだなんて力説しやがって!
はぁ~もう~本当に気が抜けるっていうか、大野さんは大野さんでしかないというか…
やっぱりこの人には敵わないなぁ
「おやすみ、ニノ」
「おやすみなさい」
18年目を迎えた年
俺は幸せの中で
愛しい人と新たな秘密を抱えて
眠りに落ちた
終わり