ぱーりぴーぽ・はじまり13と14 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















13




珍しく早目に仕事が終わった日

外にはまだ夕陽が残ってた




コンコン



「はい」



ノックの音に、ニノが扉を開ける




「お久し振りです、社長」

「…どうしたの?」



入ってきたのは前の秘書



「なぜこのような奴を側に置くのですか」



ここは簡単に入って来れる場所じゃない

異動になったのに、パスを返さずに隠し持ってたのか




「優秀だから」

「私のほうが!優秀です!」



血走った目をして、唇もわなわなと震えてる



…醜い




「それは君が判断することじゃないよ」

「なにが劣ると言うのですか!!

こんなつまらなそうな奴にっ!!」



ドンッ!と、扉を開けたままのニノの胸を突いた



「わっ…」



状況を飲み込めていないニノは、ふらっとよろめいた



「…なにすんだよ」

「私に触れたではないですか!気紛れだとしても!私にとっては大切な…」

「なにしてんだよ、今なにしたよ、ニノになにしたんだよお前は」




俺のニノに、触るんじゃねぇ



拳を握り締めて、近付いた




醜い奴


面倒くせぇ奴



その顔、二度と見られないように潰してやろうか
















14




「社長!」



腕を、クッと引かれる



「私が避けきれなかったばかりに…申し訳ございませんっ」




…なんでニノが謝ってるの?




「離して」

「嫌です」


「離せ」

「嫌です!」




なんで?



こんな奴、すぐに 半 殺 し にしてやるのに





「…おぉまあえぇはああー!俺の社長からぁあー!はぁなぁれぇろおおおおー!」



半 狂 乱 になった奴が飛び掛かってきた



「ニノ!」



腕を強引に振りほどいて

胸に抱き締めて、背を向けた




ガン!!



「社長!!」




風圧を感じて奴の腕が届くと思われた直前


警備員を引き連れた課長が飛び込んできた



呆気なく取り押さえられた奴は

訳のわからないことを叫びながら

引き摺り出されていった





「ふぅ…」


「申し訳ございません!お怪我はありませんか?!」

「ないよ、大丈夫」

「まさかこのIDをコピーされるなんて…

私の不手際です、申し訳ございません」

「コピー…へぇ、すごいね」



それは、容易に作れるものじゃない

仕事への一途さと技術力を買われて、秘書課に採用されただけのことはある





「…社長」



胸から声が聞こえた
















つづく