※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
11
…4回だよ
たったの4回、キスしただけ
2回目からは 舌 入 れ て 掻 き 回 し た けど
それだけだよ?
なのに、あれから気の張り方が尋常じゃない
仕事上側に居なくちゃいけない時以外は
逃げるように離れていく
「なんだよ…そんなに嫌だったのかよ」
いつもなら、一回でもキスすれば俺にメロメロで鬱陶しいくらいなのに
ニノは逆に離れていく
面倒臭いのが嫌だから、都合がいいはずなのに
なんか…イライラする
コンコン
「失礼します、社長…え?なに?えっ?!なっ!わっ!」
姿が見えた瞬間に、一直線で向かっていって
逃げないように抱きしめた
「な…なにを…」
困惑する 声 を上げる身体を尚も強く抱きしめていると
さっきまで感じていたイライラがプシュ~っと消えていった
「…ふぅ~」
ゴンッ
「いっ!」
肩口に顔を伏せてゆっくりとため息をつくと
ニノが持っていた鞄が手から離れたらしく
俺の足の甲へ落ちた
「あっ…ごめんなさいっ」
「…ごめん?」
「…あっ!」
12
離れようとした 身 体 をドアに押し付けて、顎を掴む
「ミス…だよね?」
「…そう、です
…すみません」
「キス、していいよね?」
「私に課せられた…ペナルティーですので…」
こんな至近距離なのに目が合わない
頬 も 硬 直 してて、 怯 え た 顔 に見える
「…嫌なの?」
「仕事を、ミスしたのですから…」
「こんなの言い掛かりだって、分かってるでしょ」
「言い掛かりをつけたくなるような私に、責任がありますから…」
仕事
責任
…へぇ~
消えたはずのイライラが
また身体を駆け巡っていく
「ん゙…んっ…」
いつまで経っても 甘 くならない息
舌 も 、力の限りで逃げようとしてる
…なんだよ
このキス、すっごく気持ちいいじゃん
俺がこんなに気持ちいいんだから
ニノだって気持ちいいでしょ?
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
送り込んだモノを 吐 き 出 す 勢いで呼吸してる
「次の…じゃなくて…えっと、明日の予定…変更は…ありませんでした…」
だから、ニノとご飯食べようとしただけだって
言おうとしたけど、止めた
はいって言うもん
それが仕事だから
責任だから
つづく