※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「ニノは仕事だろ~?」
「でもっ」
「でもじゃねー」
「ぅうっ…大野さん!」
「なに~?」
「浮気はいいけど本気はダメだからね!」
…はい?
「あ…でも、本気も…本気になっちゃっても仕方ないけど!
俺は大野さんのこと大好きだからね!」
はぁ~
なーんでそっちに行くかなぁ
精神的にも物理的にも束縛しないってのはニノの特技かもしんないけどさ
「そこは浮気も本気もダメって言えよ」
「だって…大野さん素敵だもん…
恋する気持ちは誰にも止められないもん…」
「ぶわぁーーかっ!」
「ぅぐっ」
本気で落ち込んで、泣きそうになってる顔をビヨーン!と左右に引っ張る
「浮気なんかするか!」
「れも…」
「俺はお前に惚れてんだよ!そんなことも分かんねーのか!」
伸びた頬をむぎゅっと元に戻す
「ほんとーに、分かんねぇのか?」
そして、ちゅっとする
「はぅ…」
「信用出来ない?言葉が足りてない?だから不安で心配?」
額を合わせて、上っ面じゃない心でニノと向き合う
「だったら安心できるまで何度でも言うぞ
聞きたい?どんな言葉なら信用出来て安心出来る?」
「んーん…大丈夫…」
「俺は浮気しそうか?」
「…しない」
「俺はお前の他に本気の奴が出来そうか?」
「…それは…出来ても仕方ないと思う!」
「こんにゃろっ!」
「にゃはー!」
言葉はさっきと変わらない
だけど、今度は信じてますって目で言われた
そしたら不覚にも、きゅん♡とした
束縛は好きじゃない、過度の信頼も重たいから嫌だ
だけど、ニノだったらアリなのかも
いや?むしろ、アリ、なのか?
「おりゃ!」
「にぎゃー!」
足を引っかけて、ニノの上体を捻った
これは最近覚えたプロレス技
きゅん♡としたままだと色々危ないから、早めにしっかり発散しておかないとね~
「大野さんは俺しか好きじゃないから全く心配してませんって言え!」
「ギブですぅ!アバラ折れますぅ!」
「言わないとここで抱くぞ!」
「いやぁーん!助けてぇー!」
「言え!堂々と宣言しろ!」
「きゃあーっ!」
技を変えながら体勢を入れ換えて、隙有らばチュッチュして
エレベーターが地下へ着く頃には、二人で爆笑してた
「はぁっ…もうっ…疲れたっ!」
ニノに合わせてあんまり寝なかったから、もう息切れしてるっ?!
あー、やっぱ寝ないのってキッツイわ
「えへへ…えへへへっ」
でも、よかった
きゅん♡はいい感じに飛んでったし
俺の好きな笑顔も見れたし
夜がヘロヘロで即寝が必須なら、これからは朝のスキンシップも悪くないかもな~
「今日も元気に頑張れるか?」
「うんっ」
「よっしゃ、行こうかっ」
「はーいっ」
しっかり手を繋いで、先に待っていた送迎車へ向かった
つづく