二人に名前があるとしたら | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ただいまぁ」

「おかえり~」



30分前に終わったって連絡があった

テレビ局からの距離と、この時間帯の道路の混み具合をみて


ご飯とお風呂を用意して待っていた



「ふぅ…疲れたぁ」

「お疲れ」



帰宅して一番始めにするのは、靴を脱いでぽてぽて歩いてくるニノをぎゅーってすること



「あ~いい匂い~」

「今日は一口サイズのハンバーグ」

「それはもう…」

「肉だんごじゃねーぞ?」

「ふふっ 肉だんご~」

「ハンバーグだっつってんだろ!」

「くふふふっ」



特殊な仕事をしてるニノは、外で完全な素になることはないらしい

随分前に「それ疲れない?大丈夫か?」って聞いたことあるけど「俺には大野さんが居るもん、だから大丈夫」って笑ってた



頑張るニノが俺の側でだけ素になれるってゆーなら、俺はそれを守ってやりたいと思う




「んふ~おいしぃ~」

「ハンバーグな」

「そう、このハンバ…肉だんご!」

「わざわざ言い直すなや!」

「あはははっ」



ここで暮らし始めて半年くらいかな

俺は俺の好きなことをやりながら、それまで全くしなかった家事もやってる

ニノももちろんやるけど、驚きを通り越す勢いですっげー忙しいし

今日みたいに元気に飯が食えるのが珍しいくらい心身ともに消耗して帰ってくる日のほうが多いから




「ぅう~…」


「また腰痛めたんじゃね?マッサージでもするか?」

「ほんと?!じゃあ、エロマッサージがいいなっ」

「ほほぅ、誘ってんのか」

「俺に誘惑…されて欲しいなって…ふふっ」



自分からエロとか言い出したくせに、顔真っ赤にして照れるとか反則だろ



「どんなエロマッサージするかなぁ~」

「へへっ…へへへっ」



そんで、そんな嬉しそうな顔して…


全く困った奴だ



「シャワー浴びてきな」

「うんっ」



ぽてっ ぽてっ

帰ってきた時とは違う足音


それはあれか、ウキウキか



「…っし、片付けっかな」



肉だんご風ハンバーグが綺麗に無くなった皿を持ち上げた











出会いはニノが仕事を始める少し前



通ってたダンス教室にひょっこり来て、なんだかやたらと絡まれた


程なくしてニノはプロとして働き始めたけど、仕事の隙間を見付けてはダンス教室に顔を出して俺に絡んできた



「お前さ、なんなの?」



あまりに過剰に絡まれるから、その訳を聞いたら



「大野さんのおっかけです!」



なんの恥じらいもなく堂々と宣言した



「なに言ってんだ、バカ」

「好きです!」

「はぁ?」

「だから離れたくないんです!」



言葉に嘘は無くて、真っ直ぐに好意を向けられることは単純に嬉しかった



「そうは言ってもさ、ニノには仕事あるし、ほら、ちゃんとしたおっかけの子達が居るじゃん」



こんな下町の名もないダンス教室の窓の下


どこから嗅ぎつけたのかニノを待ってる女の子達が居た


いわゆる選び放題、ヤリタイ放題?



こういう仕事をしてなくても、ニノだったらモテるだろうに



「大野さんと会えないなら仕事辞めるので


そしたらああいう子達も居なくなるから大丈夫です」

「…はっ?!」

「へへっ」



嬉しそうに言ったそれにも嘘は無かった


今や芸能人としての道を真っ直ぐ進んでるのに、俺に会う為に辞めるって?



「なに言ってんだ、そんなの駄目に決まってんだろ」

「事務所にも言ってきたもん

ここに通えなくなるなら辞めますって」

「ぁあ゙?!」

「へへ~」



マジか…

















つづく