兄と弟の夏・3 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















こうなる前、触れていたことがある



男の嗜みに興味を持ち始めた頃

「…ねぇねぇ、智兄はやったことあるの?」

二人きりのリビングなのに、頬を染めてこしょこしょと耳元で聞いてきた



「あるよ」

「え?ほんと?!」

「うん」

「それってさ…それって難しいの?」



恥ずかしそうに少し俯きながら、上目使いで聞いてくる



「やるときは清潔な手ってことだけ気を付ければ難しいことないよ」

「そっかぁ、難しくないのかぁ…」

「教えようか?」

「えっ?!」



うっかり漏れた本音に、嬉しそうな顔したから



「風呂終わったら部屋においで」



意図的に、和に触れた




常に近くに居たし、和からも腕とか足とか色んなところをペタペタ触られてたけど

それが逆の構図になった途端、 異 常 になる



普通はしない

そんなこと分かってる



だけど、俺はもう限界だった


欲 と 理 性 の限界



そして巡ってきた、絶好のチャンス




「ぁ…さと…にぃ…」

「かず…きもちい?」

「ん…きもちいっ…あっ…」



産まれた時から馴染みのある身体なのに、ヤバイくらい頭が沸騰する

目が血走るのが自分でも分かるくらいに



「はぁっ…ん…」

「出たね」

「…出ちゃったぁ」

「ほらこんなに」

「わっ…やっぱり一人でするよりも出てる…」

「上手くなったよ?」

「ほんと…?ふふっ はずかしぃ…」



俺仕様の嗜みを覚えた和は「智兄にしてもらうほうが気持ちいいんだもん」なんて言って

明かりの無い部屋で

下 だけ出した 悩 ましげな格好で、上気させた頬で笑ってみせた



…俺のモノにしたい



いつかこの行為の本当の意味を知った時に、二人の関係がどうなってしまうかを考えられないほど

抑えられない感情が身体を支配して、グツグツと煮え立った



「もう一回出す?」

「んーん、チョーすっきりしたから大丈夫」

「そっか、もう寝る?眠れる?」



だけど、最後の砦だけはなんとか守っていた



和のを可愛がって、和の声を聞いて

それで終わり



「智兄のお陰でぐっすり寝れそうっ へへっ ありがとっ」

「それはよかった」

「おやすみなさ~いっ」

「おやすみ…和」




戸が閉まって一人になると、和の残り香が鼻を抜けた

必死に押さえていた鼓動が耳に煩い



「はぁ…苦し…」



震える指先に、和の名残を乗せる



「和…ん…ぅ…」



その指を 口 に 含 んで、懸命に 慰 めた



ぁ…さと…にぃ…



さっきまで和が瞼の裏から消えるまで

頭が真っ白になるまで



ここから飛び出して和を 抱 いてしまわないように…



何度も何度も吐き出した

















つづく