二度目の訪問 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「はいっ」

『お疲れ様です』

「朝から声聞きたいなって思ってたんだーっ」

『会社ですか?』

「さっき仕事終わって、残ってたみんなとご飯食べにお店に入ったとこ

でも大丈夫、このまま電話してられるよ


ニノは?ゆっくり話せる?」

『あの…そのお店、俺が行ったら迷惑ですかね?』

「迷惑なわけないじゃん!」

『じゃあ行きます』

「うん!」

『店の住所送ってください

それじゃ、またあとで』




通話の切れた携帯を見つめて、耳の中に残ってる声を反復する



「はぁ~…今日の声も最高に可愛かった…

あ、住所送らないと!えーっとここは……ん?」



来るの?今から?ここに?



新幹線は、向こうを出るやつはもう無いと思う



「飛行機使っても…」



今日中にこっちへ着くのはちょっと大変だ




もう一度携帯を耳に当てた

呼び出す音は聞こえるけど繋がらない


店の住所を送ってから、メッセージを送る



-今どこ?-

-会えるなら俺が行くから-

-ニノ、大丈夫?-



一回ずつ時間を空けながら送ったけど、返信は無い





「ニノ…」

「ほんぶちょー!なにしてんすかー!」



携帯を見つめてぼんやりしてると、向かいの席からすでに酔った声で諌められた



「はいはい、ごめんね、そして代理ね」

「もうほんぶちょーでいいんじゃないですかねっ!」

「違います」



本社に比べたら規模は小さいけど、ここはやる気に満ちた若い人が多い



「あのねぇ?ほんぶちょーが来てから仕事が楽しくてぇ~」

「俺もです!本部長代理が大野さんになってからはっきり言ってすっげぇー大変なんですよ!」

「あはは、ごめんね?」



俺が異動してきてからのK支社は、みんなの頑張りが確かな形となって表れていた

有り難いことに、業績は右肩上がり



「いやいや!なんつーか、それが結果に繋がってくのが目に見えるとゆーか、それが楽しいってゆーか」

「私もです!本部長代理はふにゃふにゃした雰囲気で上に立つ人としてはどうかなぁって思ってましたけど

女だからとか若いからとか、そういう先入観無しでガンガン働かせるじゃないですかっ」

「それはほんとごめん」

「いいえ!平等にチャンスを貰えて、大事な場面を任せてもらえて、こんなに仕事と向き合ったのは初めてです!ありがとうございます!」

「ほらなぁ?俺が言った通りだろぉ?ほんぶちょーはすげぇー人だって!」

「お前がミスってその対処に来てくださった時も震え上がるほど凄かったもんなぁ~」

「そう!もーほんぶちょーになりましょー!」

「それは俺の意志でどうにかなる事じゃないからなぁ」

「なってくださいよぉー!」

「はいはい、頑張るから、君達も頑張って」

「はいっ!」

「は~い!」

「本部長に乾杯!」

「かんぱ~い!」

「今日も遅くまでお疲れ様」



グラスを合わせると、内ポケットが震えた

















つづく




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