蒼雨・後編 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「…どう?」



開いた手を向けられた



「静かに降る雨みたいな色です」



見えないけど、見えるよ




「オイラ…最近は雨男じゃないんだよ?」

「いいじゃないですか、雨男」

「よくないよ…迷惑ばっかり」

「雨が降らないと大地が死にます

雨は天の恵みです」

「大地…?」

「天の恵みがないと土が干乾びるのと同じように


大野さんからの恵みがないと、私は干乾びます


干し柿、干し芋、それに並んで干し二宮です」

「干しニノになるのは困るけど…


雨は恵みかぁ…そうだったら…いいなぁ…」



眉が下がって、雰囲気が少しだけ柔らかくなった



周りは凄い人ばかりで、キラキラ光る人達ばかりで


自分は何なんだろうって思ってたのかな



同じ景色を共有したいと切に願うけど

見えたら見えたで大変なんだよね、きっと




「大野さんの雨、降らせてもいいですか?」



いつもは聞かずにやっちゃうんだけど、今日は聞いたほうがいい気がする



「…うん」

「俺の黄色と混ざったら…緑になるのかな?」

「…翠」

「翠、そっか…うん、見たいな、見ていい?」

「…うん」



指の先まで儚く見えて、それを見失わないように手を繋いでベッドまで散歩する


細くなった身体を傷付けないように、羽毛の掛け布団を外さずにふわりと寝かせた




「どんな雨が降るのかな…」

「それはそれは盛大な雨になるでしょうねぇ」

「ふふ…エッチ」

「黄色に光ってる理由ですけど」

「うん?」

「私がエロだからかもしれません」

「ニノが…エロだから、黄色?」

「どうですか?さっきよりもエロパワーが上がって、黄色通り越して黄金じゃありません?」

「エロパワーで…ふふっ…ふふふっ」



俺を通して、その光を見ているかのような顔で笑ってる

大野さんがそうやって笑ってくれるなら、俺は黄金エロでいい




隔てる物をゆっくりと取り払って、肌に指を置く



「綺麗な蒼だよ、大野さん」

「…うん」

「一緒に翠になりましょう?」

「うん」




外がさっきよりも静かになったから、雨が降り始めたのかもしれない

天からの恵みだ



「あっ…ニノ…」

「翠…見えますか?」

「んっ…きれ…な色…ぁあっ…」

「うん、いいよ、安心して降らせていいよ」



何度でもこの翠を見せてあげたいから、俺は全力でエロを持続させなくちゃね?



「はぁっ…ニノ…んん゙っ…」

「うん…すごく綺麗だ」




あとでベランダへ出て、一緒に外を眺めよう



儚くて繊細な蒼雨が降っているはずだから





















終わり




『雨』二宮さんversionリクエスト・すばる様