AU・3 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「最近、どうですか?」



来た時よりも力が抜けてきた身体へ、静かに尋ねた



「風が…吹いてる…」



背中を押すタイミングで、息を吐くのと同時に言葉を落としてる



「風、ですか」

「そう…強めに…吹いてて…」



ロケが多いって聞いたけど、最近はスタジオでの撮影がメインだったはず

だから機械を使って故意に空気を動かさない限り、風は吹かない



あなたが感じてるそれの正体は…



「立ち向かうの、しんどいですか?」

「別に…」



弱音は吐かない

そんなあなたをどう守ろうか






「よいしょ」



隣に寝転がる



「なに…もう終わりかよ」

「休憩です」



頭の下で腕を組んで、天井を見上げる



「風が強い時は、寝転がるといいですよ」

「…は?」

「上空の風は強くても、地表近くでは弱くなります

だからこうしていれば身体の上をそよ風が通り過ぎていくだけです」



ほんとかよ?って顔をこっちに向けてから、仰向けになった

そして、一呼吸、二呼吸



「どうですか?」

「…かもな」



ポツリと言って、目を閉じた




座長として場を仕切るタイプじゃないけど、目に見えない重圧は当たり前のようにある

風は必ずしも敵じゃない

だけど、味方でもない

だから時々こうやって、静まるのを待つといい




「なぁ…」

「はい」

「雨ん時は?」



風よりも直接ぶつかってくるモノには…



「ワタシが盾になります」

「どうやって」



開いた瞼から、面倒臭そうに俺を見る



「こうやって」



身体を起こして、跨がった



「どこに居ても、あなたを守ります」

「へぇ…出来るもんならやってみろよ」



挑発的に睨まれて、内腿が震えた

その顔は、他の人にはしない顔

興味…まではいかないけど、面白いならやれよって顔だね



「やってみますので、味わってみてください」



実際の現場に張り付けるわけもなく、いつも側には居られない

俺が身代わりに濡れることも、盾にもなれない



出来る事と言えば、せいぜい気分転換の材料をこの身体に搭載させることくらい

目を閉じた時に、ふっと肩の力を抜いてもらうことくらい



だからそれを、全力でやる

















つづく