トワトハ・部長's episode6 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















寂しさが一気に押し寄せてしまったのが伝わってしまったのか

ニノがぐいぐい来てくれた


苺もシャンパンも、俺から味わってくれた



あとは一番初めにおめでとうを言えてたらよかったんだけどな



「大野さんが一番でしたよ?」

「え?ほんと?!」

「うん!」



よかった…



最後に俺が一番になれて嬉しいな






「智と一緒に寝たい」


甘えてくれるニノ



「やったぁ…抱っこ…」

委ねてくれるニノ



こうして俺無しでは生きていけないようになって欲しいって思ってることを知ったら、なんて言うだろう



一人で立ち上がる力を無くして、頑張る気力も無くして

俺の為だけに生きて欲しいなんてさ



ほんと失礼だよね…




いつもは俺が抱きしめて眠るけど、今夜はニノが布団になると言い出した



顎で胸を登って、ぺったりと肌を合わせて、手足を絡ませてくれる

温もりと、安心と、幸せが、この身に満ちていく



これがずっと続くんじゃないかって錯覚する



まるで、これから離れることが嘘みたいに




「部屋、探そう」



夢だったんだ



叶わないから夢なんだろうけど

でもね、どうしても…どうしても、その夢を一緒に見たいんだ



嬉しいと言ってくれるニノを裏切ることになる



でも、ごめん



今だけは、離れることを忘れさせて欲しい











日曜日



ニノが探してきてくれた物件はとても素敵だった

少し広すぎるかなって思ったけど、とても合理的で現実的



でもね、俺が望む夢は違うんだ


いつも側にニノが居て、全てのニノを見て、感じて、ほんの片時も離れることの無い部屋



これは夢だから



一歩も譲れないよ




真剣に現実的な部屋を薦めるニノと、ただの願望だけで夢を語る俺


二つの案は平行線で、結果が出る筈もない



それでも真面目なニノは、今日の話し合いを無駄にすることなく、ちゃんと次のステップを用意しようとしてた



「俺から離れる為の部屋…決めちゃうんだ…」



離れようとしてるのは俺なのに

今この瞬間がとても幸せで

俯く俺に、我儘をいう俺に

一生懸命寄り添ってくれるニノが愛おしくて堪らない

















つづく