トワトハ・部長's episode4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















改めて乾杯をして、翔くんの昇進をお祝いする



そして、ニノへ



「おめでとう」



やっと伝えられた





帰り道


あの店で聞いてからずっとトゲのように刺さっていた言葉の意味を尋ねた



「なんでもしますって言ってた」



金で解決するなら

おおよそニノらしくない答え

でも嫌な予感はそんなことじゃない



「もしかして、ニノ自身も?」

「写真でも残せば、交渉の道具として使えるかなって」



自分のことを安いとか、価値がないとか、役に立たないとか

そうやって口にするってことは、本気でそう思ってるってこと


もしなにかあっても、俺には頼らずに

その身を投げ出して一人で守ろうとするってことだ




恋人になる前

ニノは心も身体もボロボロだった

そうなる怖さと苦しみを知ってるのに



…背中が冷たくなる



俺はもう側に居られないんだよ



どんなに守りたいと思っても、気付くことも抱きしめることも出来なくなるんだよ




ニノがニノを大切にしてくれないと困るんだよ!






二人きりになれる場所へ連れ込んで、安いという身体に噛み付いた



歯を立てた全てからニノの味がする



「どんなに安くたって構わず抱くから別にいいけど」



こんなにも大切な存在なのに

それを伝えられていなかった俺が悪い

大切なその身を差し出してもいいと思わせた俺が悪い



…離れる俺が


全部悪い





「ごめんなさい、本当にごめんなさい」



ニノ、ごめん

そんな悲しい顔をさせたかったわけじゃないんだ

謝らせたかったわけでもない


離れる覚悟も出来ない弱い俺が悪いだけ




ニノから、離れる




急に現実として感じられたその言葉に、息が詰まった



苦しくて、寂しくて、弱い自分が本当に嫌で

行くと決めたのは俺なのに、ニノに抱きしめてもらわないと空気さえ身体に取り込めなくなる



ニノ…



俺が離れると知ったら、ニノはどうする?






ここがどこかも確認せずに入ってしまって

抱きしめられて周りを見ると、なんともいかにもな部屋であることを知った



金は払っちゃったし、ニノと一緒なら全てが楽しい思い出になるから

お風呂場だけ使ってみることにする



ここだとゆっくり寝かせてあげられないし

続けざまにやるのはニノの身体に負担が大きいからしないけど…



早くいっぱい抱きしめたいなぁ…




お湯に浸かりながらぼんやりと考えていると

ニノがキスしてくれた



「仲直りのキス、初めてだね」



また新しいニノを知ることが出来た



このキスも、ちゃんと覚えておこう

















つづく