トワトハ・部長's episode2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「大野さん?」

「あっ…ごめん、聞いてなかった」



ぼんやりしててニノの言葉を聞き逃した



「帰りましょうかっ」



やっと丸一日空いて、ニノもそれに合わせてくれて


せっかく一緒に買い物してたのに


俺が、気を使わせてしまった




遠くに行くかもしれないと伝えたら、ニノはなんて言うだろう



引き留めてくれる?

行かないでって、言ってくれる?



俺の進路をニノに決めてもらうだなんて間違ってる

ニノの進路を、俺が狭めることも間違ってる



でも、ニノ…



ニノは、どうする…?






上司の望む返事が出来ないまま、その期限が迫っていた



「明日も出張…またニノと過ごせないし」



もう仕事終わる頃かな?



会いたいな…




一向に進まない支度にため息をつくと

携帯にメッセージが来た



チーフのニノと、恋人のニノから



「楽しそうだなぁ~」



主任になったらもっと忙しくなるけど、楽しく仕事するんだろうな



俺が「はい」と返事をすれば、そういう場を広げてあげられる



誰よりも先に「おめでとう」を言いたい

なにかあった時は、誰よりも先に駆け付けたい


立ち上がれなくなった時は、俺が抱えたい



そんな個人的な理由で、ニノの可能性を俺が狭めるなんてことは、あってはならない






ニノが待っててくれるマンションへ一刻も早く帰りたいのに

そんな時に限って、接待相手は上機嫌



「大野君が来てくれるって噂が流れてるんだよ~」

「まぁ…はい」

「君みたいな奴がうちには必要だからさぁ~、よろしく頼むよっ」



肩をポンと叩かれて、目に見えない何かがズシンと乗った




早くニノに会いたい…






「おかえりなさい」



酔えない酒だったのに、顔を見た途端に全てが緩む

身体もふわふわと軽くて、ニノに脱がされるとすぐに熱くなった



離れるとか、離れないとかじゃなくて

そんなことに左右されないような…



ニノを、俺のモノにしたい



俺が居ないと生きていけないくらい溺れさせて

俺が居ないと立ち上がれないくらい溶かして

意思がなくなるくらい壊したら

そうしたらニノは


ずっと俺の側に…




「酷く抱いて」



見下ろしたニノは無防備で、一つの警戒心もないどころか、好きに抱けと言う



真っ直ぐに見上げる清んだ瞳



これを…壊すの…?




「やだ」

「抱いて」

「やだ!」

「だったらキスして」



…優しいニノ



傷付けないように、そっと口付けた

















つづく