部屋の外・19 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















息が落ち着いてきたのを感じて

そっと身体を離す



「カズ」



まだ顔が赤いね



「ぁ…サト…シ」



パチッと目が合って、今度は逸らさずに細めてくれた




部屋の外のカズは、目まぐるしく感情が変化して、表情もコロコロ変わって

想像以上に可愛くて、予想を遥かに越えて鈍かった



あの日から赤い糸を辿って来たけど

ここに居るカズがどんな奴だったとしても、俺の気持ちは変わらなかったと思う






「カズ」

「ん…」



ちゅっと唇を合わせてから



「ここで…する?」



耳に吹き込む



そのまま首筋に添ってゆっくりと降りて、ネクタイの結びに指を掛けた



「サトっ…ぁっ…あのっ…」



冷蔵庫と壁と俺に囲まれて、狭くて逃げ場のないとこでわたわたしちゃってるなぁ



「あのっ…えっ…」



そんなに慌てなくても分かってるよ


仕事でしょ?

邪魔はしない、分かってる

だけどね、今すぐ抱きたいってことを隠すことも出来ない



カズは鈍いからさ

言葉と態度でちゃんと示さないとね?



「キスしたら止まらなくなっちゃった」

「ぁっ…でもっ…ここではっ」

「狭くても、出来るよ」

「…あっ」



鎖骨に吸い付くと、身体がビクッと震えた



俺の針が、振れていく




「待って…サトシっ…お願い…待って…」



反対側の鎖骨に唇が届いた時、ポタッと、雫が落ちてきた



「泣くなよぉ」

「…だって…ぅっ…」



肌から唇を離して、カズの頬を拭う



感情に対して無頓着っていうか、ヘタクソっていうか

ここまでされないと自分の気持ちを口に出来ない



膨れて、涙になって、勝手に溢れて泣き出すまで溜め込んでさ

ほんとに愛すべき不器用さだ



「すごくしたいけど、しないよ、邪魔しない

嫌じゃないけど、困ってるんだよね?

今は仕事だよね?ちゃんとやらないとね?」



…うん…うん

一つ一つの問いに頷いて、鼻をすすってた

















つづく