部屋の外・16 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「…やっ…やだ…」



もう少しで唇が触れるってところで「嫌だ」と言われた

初めての、はっきりとした拒否



舌で潤して準備していた唇を遠ざけた




「…嫌?」



顔を覗くと、耳と同じく真っ赤になってた

嫌なんて嘘だね



「今すぐキスしたい」

「ダメっ」

「なんで」

「だって…」

「だって、なに」

「あの…」



顔を背けようとするから、顎を掴んでる手に力を込めた



「そんなに嫌なら突き飛ばしなよ、出来るでしょ

前みたいに急所でもなんでも蹴飛ばせば?

やれよ、本気で嫌なら、ほら」



グッと腰を引き寄せると、瞳から涙が零れそうになった



俺は馬鹿か…

この状況で脅してどうすんだ




「違っ…違うの…カメ…ラ…」

「カメラ?」

「記録…してるから

なんかあったら…結構な数の人が見るから…だから…」



あ~、防犯カメラね

そういえば、あるね、至るところに



「映らないとこは?カズなら知ってるでしょ」

「…え?」

「俺は誰に見られてもいい

映らないとこに連れてってくれないなら、ここでする」



…しないよ?



ここで強引にしたら、カズが泣いちゃいそうだし

それで嫌われたら元も子もないし

でもね、我慢も出来ない

こんな近くにカズが居るんだから



見るからに動揺してて、賢い頭がパンクしそうになってるから

額をコツンと合わせて囁く



「カズ…」



そして、顎から離した手で、カズの手を握る



「…どこ?」

「…あの…こっち」



手を引かれて、歩き出した

















つづく